バイナンスがインドのインターネットモバイル協会に入会

バイナンスがインドのインターネットモバイル協会に入会

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、インドインターネットモバイル協会(IAMAI:Internet and Mobile Association of India)に入会したことを6月20日発表した。

IAMAIはインドのデジタルビジネスの主要な業界団体。バイナンスはこの協会の暗号資産取引所(crypto-asset exchange)委員会に参加をした。

IAMAIは国際的な取引所であるバイナンスの入会により業界水準を上げ、インドの暗号資産・ブロックチェーン業界の成長と発展を目指す狙いとのこと。

バイナンスのCEOであるChangpeng Zhao(CZ)氏は「バイナンスはIAMAIに加盟できることを光栄に思っており、そして持続可能な成長と発展に向けてインドのブロックチェーン分野に貢献したいと思います。これまでバイナンスはインドのブロックチェーンエコシステムの発展をサポートするBlockchain for India Fundを立ち上げ、社会問題や業界の課題を解決するプロジェクトおよび起業家を支援してきました。バイナンスはインドでのブロックチェーン技術の発展を加速させたいと考えており、イノベーションを後押しするフレームワークを構築するためにIAMAIに協力することを約束します」とコメントをしている。

編集部のコメント

インドでは今月16日にインド政府がインド国内での暗号資産(仮想通貨)を禁止する法律の導入計画を進めていることが報じられています。

インドの暗号資産・ブロックチェーン市場では、2018年4月18日にインドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)が暗号資産に関わる企業などへサービス提供することを規制し、それに対し今年3月にインドの最高裁判所がRBIの規制を違憲とする判断を下しています。5月にはRBIが暗号資産(仮想通貨)に関わる企業やトレーダーへの口座などサービス提供禁止について否定する声明を正式に発表したことで、事実上インドでの暗号資産が全面解禁となりましたが、一転インド政府は規制への動きを見せている状況です。

バイナンスはインド市場において今年3月にインドの暗号資産取引所WazirXと前述した5,000万米ドル(約50億円)規模のファンド「Blockchain for India Fund」を設立しています。バイナンスCZ氏は以前「Blockchain for India Fund」の立ち上げの際に今後のインド市場に対しての可能性と期待をするコメントを出しています。 またIAMAIのヴァイスプレジデントであるGaurav Chopra(ガウラヴ・チョプラ)氏は今回発表したリリースのなかで、今後バイナンスと他の業界関係者が協力してインドにおける暗号資産のための建設的な政策のフレームワークを開発することを期待するとコメントをしています。

インドの暗号資産市場が新たな局面を迎えていますが、バイナンスがIAMAIに加入したことでインドの暗号資産・ブロックチェーン市場にポジティブな流れが生まれるかもしれません。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStock/stockdevil・antoniokhr・dalebor)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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