ソラナクライアントの「Firedancer」、段階的な展開継続。関係者が運用状況説明=報道

Firedancerが数千万件のトランザクション処理と説明

暗号資産(仮想通貨)関連企業ジャンプ・クリプト(Jump Crypto)が開発するソラナ(Solana)向けバリデータークライアント「ファイアダンサー(Firedancer)」について、メインネット上での運用が継続されている状況や展開方針を、同プロジェクト関係者が説明した。暗号資産メディア「コインデスク(CoinDesk)」が5月17日に報じた。

ファイアダンサーは、ソラナネットワークを動かすバリデータークライアントの別実装だ。バリデータークライアントとは、ブロック生成やトランザクション検証などを担うソフトウェアを指す。

ファイアダンサーについては昨年12月、ソラナのメインネット(mainnet-beta)で稼働開始したことがソラナ公式Xで発表されていた。当時は、少数のバリデーター上で約100日間稼働し、50,000ブロックの生成に成功したと説明されていた。

今回コインデスクの取材に応じたファイアダンサー創設エンジニアのリッチー・パテル(Ritchie Patel)氏は、「ファイアダンサーは本番環境で稼働している。過去数カ月で数千万件のトランザクションを処理した」と説明したという。

一方で、ジャンプ・クリプトはファイアダンサーの急速な展開には慎重な姿勢を維持しているという。パテル氏は、「まだ全員に使ってほしいわけではない。完全なセキュリティ監査を終える前にネットワークの半分がアップグレードすれば、少し無謀だ」と説明した。

また同氏によると、チームは最近、100万ドル(約1.59億円)のバグバウンティプールを伴う公開セキュリティ監査コンペティションを実施したという。同氏は、この取り組みにより展開拡大への追加的な自信を得たと述べている。

ファイアダンサーは、ソラナが過去に経験したネットワーク停止や混雑、さらにソラナインフラ企業アンザ(Anza)が保守する単一の主要クライアントへの依存に対する懸念を背景に開発が進められてきた。

現在ソラナでは、アンザ開発の「アガベ(Agave)」および、その派生形となるジトラボ(Jito Labs)開発の「アガベジト」がバリデーターの大半を占めている。

ファイアダンサーは、これらとは異なる設計で開発されており、クライアント多様性の観点から、特定のバグに起因する不具合がネットワーク全体に波及するリスクを低減できる可能性があるとされている。

参考:コインデスク
画像:PIXTA

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渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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