カウスワップでDNSハイジャック、フロントエンド侵害で利用停止呼びかけ

カウスワップで偽サイト誘導の可能性

イーサリアム(Ethereum)基盤の分散型取引所(DEX)アグリゲーター「カウスワップ(CoW Swap)」を運営するカウDAO(CoW DAO)で、同サービスのフロントエンドに問題が発生していると公式Xで4月15日(日本時間)に発表された。同DAOは、調査が完了するまでカウスワップを使用しないよう呼びかけている。

同DAOによると、今回の問題は4月14日14:54(UTC)に発生したDNSハイジャックによるものだという。DNSハイジャックとは、正規のドメイン名にアクセスしたユーザーを、攻撃者が用意した別のサーバーへ誘導する攻撃手法だ。見た目が正規サイトと似ている場合、ユーザーが気づかずに不正な操作を行ってしまう可能性がある。

これにより、ユーザーがアクセスする公式ドメイン「swap.cow.fi」が攻撃者により改ざんされ、不正なサイトへ誘導される可能性があったとのこと。

同DAOは、今回の事案について、プロトコルのバックエンドおよびAPIには影響は確認されていないと説明している。一方で、予防措置としてプロトコルの機能を一時的に停止したとしている。

また同DAOは、14:54(UTC)以降にカウスワップ上で行ったトークン承認について、すべて取り消すようユーザーに推奨している。トークン承認とは、特定のコントラクトに対して資産の移動権限を付与する操作であり、不正な承認が行われた場合、資産が引き出される可能性がある。

現在、問題となったドメイン「swap.cow.fi」はロックされておりアクセスできない状態だ。同DAOは、代替として「swap.cow.finance」に新たなフロントエンドを展開しており、代替ドメインは安全に利用可能であると伝えている。

また今回のようにプロトコル自体ではなく、フロントエンドが侵害されるケースでは、スマートコントラクトに問題がなくても、ユーザーが不正なトランザクションを承認することで資産が流出するリスクがある。過去にもパンケーキスワップ(PancakeSwap)やコンパウンド(Compound)など複数のDeFiプロジェクトで同様のDNSハイジャック事案が確認されている。

画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

合わせて読みたい記事

【5/29話題】Suiのネットワークが一時停止、OasysのL2「HOME Verse」終了へ、米国初のBNB現物ETFが上場など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

越境決済のニウム、サークルの決済ネットワーク「CPN」参加金融機関にペイアウト網を提供へ

サークル・テクノロジー・サービシズ(Circle Technology Services)と越境決済インフラ企業ニウム(Nium)が、米ドル連動型ステーブルコイン「USDC」を用いた決済と、最終受取人に資金を届ける国際的なペイアウト網を接続するため提携したと5月27日に発表した。サークル・テクノロジー・サービシズは、USDC発行元の米サークル(Circle)関連会社であり、ステーブルコイン決済ネットワーク「サークル・ペイメンツ・ネットワーク(Circle Payments Network:CPN)」の運営元だ