バイビット、インドユーザーへのフルアクセスを再開

バイビットがインドユーザーへのフルアクセス再開

取引量で世界第2位の暗号資産(仮想通貨)取引所バイビット(Bybit)が、インドユーザー向けのアプリについてフルアクセスを復旧したと9月8日に発表した。

一方で、バイビットのウェブサイトへのアクセスは段階的に復旧しているという。同国ユーザーが完全に利用可能になるのは3~4日以内の予定とのこと。

これまでのインドでのバイビットの扱いは、既存ユーザーのみ全ての取引機能にアクセス可能だったという。今回の対応で、バイビットのアプリおよびウェブサイトの完全な機能が提供されるとのことだ。

バイビットは1月31日、インド国内で無許可営業をしていたとしてウェブサイトがブロックされ、業務停止させられていた。またバイビットはインド金融情報局(Financial Intelligence Unit – India:FIU-IND)から9.27億ルピー(当時のレートで約106万ドル/約1.6億円)の罰金を科されていた。

これを受けバイビットは罰金を支払い、インド金融情報局へ登録を申請。正式に登録が完了したことから、2月にバイビットは、既存ユーザー向けの新規取引の開始や全商品へのアクセスを含むバイビットの全サービスが完全に復旧したと発表していた。

ただしその段階でアプリとウェブサイトの完全な機能については復旧できていなかったという。これについてバイビットは、当局との協議を経て、現在は完全復旧に向けた作業が順調に進んでいると説明した。

なおインドでは、インド金融情報局が2023年3月に仮想デジタル資産サービスプロバイダー(VDASP)向けのマネーロンダリング対策(AML)およびテロ資金供与対策(CFT)ガイドラインを発行。同年10月に同国で運営するVDASPはインド金融情報局へ登録することが義務付けられていた。

参考:バイビット
画像:iStocks/Abscent84・Alex-Sholom

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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