750億ドルのヘッジファンド、ルネッサンス・テクノロジーズがビットコイン先物市場に参入か

750億ドルのヘッジファンド、ルネッサンス・テクノロジーズがビットコイン先物市場に参入か

世界最大級のヘッジファンドであるルネッサンス・テクノロジーズが、ビットコイン先物市場への参入を検討していると、The Blockが報道した。

The Blockはルネッサンス・テクノロジーズが先月アメリカ規制当局へ提出したレポートから推測している。

実際に、規制当局はレポートの中でルネッサンステクノロジーズの主力ファンドであるメダリオンファンドがビットコイン先物に参入することを許可したことを明らかにしている。ただ規制当局はシカゴマーカンタイル取引所(CME)でのビットコイン先物取引に限定した。

メダリオンファンドは注意書きとして「これらの先物取引の基礎となる商品であるビットコインは、比較的新しく投機性の高い資産です。ビットコインおよびビットコインに基づく先物は非常に不安定であり、投資結果は時間の経過とともに大きく変動する可能性があります。これらの商品には従来の金融商品と比較して、かなり多くのリスクと損失の可能性があります。この種の投資は他の多くの投資と比較して、投機性が高く資本の損失をもたらす可能性が高いと考えてください」と記載している。

編集部のコメント

ルネッサンステクノロジーズは数学者ジェームズ・サイモンズ氏が1982年に設立し、現在も率いております。ルネッサンステクノロジーの主力ファンドの1つであるメダリオン・ファンドフォーは、1988年から2018年まで年間平均40%のリターンを投資家に還元しており、その高いリターンを生み出すファンドとして知られています。

続いて、CMEに関する説明をします。CMEが提供するビットコイン先物取引は2017年に開始されました。CMEでは投資家がビットコイン自体の受渡しを受けることなく決済することができる現金決済型のプラットフォームです。CMEグループは2020年の第1四半期にビットコイン先物契約を取引する新規口座が増加したことを報告しています。しかし利用者数は低水準のままなようです。

コメント:竹田匡宏(あたらしい経済)

(images:Lidiia-Moor)

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