ビットワイズ・フィデリティ・カナリーなど米資産運用大手7社、ソラナ(SOL)現物ETFの修正申請をSECへ提出

7社がSOL現物ETFをSECへ提出

米資産運用大手7社が、暗号資産(仮想通貨)ソラナ(SOL)の現物価格に基づくETF(上場投資信託)に関する修正済みの登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」を、米証券取引委員会(SEC)へ7月31日付で提出した。

提出されたのは、フランクリンテンプルトン(Franklin Templeton)の「FRANKLIN SOLANA ETF」、ビットワイズ(Bitwise)の「Bitwise Solana ETF」、フィデリティ(Fidelity)の「Fidelity Solana Fund」、カナリーキャピタル(Canary Capital)の「CANARY MARINADE SOLANA ETF」、コインシェアーズ(CoinShares)の「COINSHARES SOLANA STAKING ETF」、グレースケール(Grayscale)の「Grayscale Solana Trust」、ヴァンエック(VanEck)の「VANECK SOLANA ETF」の7銘柄だ。

このうち「FRANKLIN SOLANA ETF」、「Bitwise Solana ETF」、「Fidelity Solana Fund」、「CANARY MARINADE SOLANA ETF」、「VANECK SOLANA ETF」の5銘柄は、米国の証券取引所シーボーBZX取引所(Cboe BZX exchange)での上場を予定している。

また「COINSHARES SOLANA STAKING ETF」はナスダック(Nasdaq)に、残りの「Grayscale Solana Trust」はNYSEアーカ(NYSE Arca)にそれぞれ上場申請されている。

なかでもコインシェアーズは、ステーキング対応型のソラナ現物ETFとして「S-1申請書」を提出している。提案が承認された場合、「COINSHARES SOLANA STAKING ETF」が保有するSOLをステーキングすることが可能となる。

ステーキングは、同ETFが保有するSOLの全てまたは一部を、ステーキングプロパイダーを通じて行い、その報酬は同信託が受け取れるという。なおステーキングプロバイダーは、暗号資産カストディサービス提供のビットゴー(BitGo)が担う予定とのこと。

今回SECに提出された「S-1申請書」は、ETF承認のための初期段階の届出書にあたる。次の段階は「19b-4申請書(Form 19b-4)」の提出となり、SECが同書類を受理次第、今後の審査を経て「S-1申請書」の最終承認または却下が判断される。

なお、暗号資産メディア「コインデスク(CoinDesk)」が7月8日に報じたところによると、SECはソラナ現物ETFの「S-1申請書」に関して、申請中の発行企業に対し7月末までに修正申請(リフィリング)を行うよう求めていたという。

背景には、米国初のステーキング対応型SOL現物ETF「レックス-オスプレイSOL+ステーキングETF(REX-OSPREY SOL + STAKING ETF:SSK)」の7月2日の上場があるとされている。このETFは1940年投資会社法に基づいて、SECによる明示的な承認を必要とせず自動的に発効される形式を採用している。

一方、ビットワイズなどが申請中のETFはコモディティ信託型であり、「S-1申請書」に加えて「19b-4申請書」の提出が求められる。関係者によれば、SECはSSKの先行上場によって特定ETFの不公平な先行を避けるべく対応を急いでいるという。また、審査期限である10月10日を待たずに一部ETFを前倒しで承認する可能性もあるという。

なお、SECは6月時点で「ステーキング条項を明記するよう」発行企業に指示しており、7月末がその最終修正期限として設定されていた。

参考:フランクリンテンプルトンビットワイズフィデリティカナリーキャピタルコインシェアーズグレースケールヴァンエック
画像:PIXTA

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
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