グレースケールの暗号資産バスケット型ファンド「GDLC」、ETF転換承認によりNYSE Arca上場へ

SECがGDLCのETF転換承認

暗号資産(仮想通貨)バスケット型ファンド「グレースケール・デジタル・ラージキャップ・ファンド(Grayscale Digital Large Cap Fund:GDLC)」が、米シカゴの証券取引所NYSEアーカ(NYSE Arca)において、ETF(上場投資信託)として上場および取引されることが承認された。米証券取引委員会(SEC)が7月1日に公開した書類により明らかとなった。

「GDLC」は、暗号資産運用会社の米グレースケール(Grayscale)によるバスケット型のファンドだ。同ファンドは7月1日時点でビットコイン(BTC)に80.41%、イーサリアム(ETH)に11.15%、エックスアールピー(XRP)に4.83%、ソラナ(SOL)に2.86%、カルダノ(ADA)に0.75%を投資している。

グレースケールは2024年10月14日、「GDLC」のETF転換を申請する「19b-4申請書(FORM 19b-4)」をSECに提出していた。そして今回このETF転換申請書類がSECにより承認された。

なお10月14日の申請時には「GDLC」の構成資産にカルダノ(ADA)ではなくアバランチ(AVAX)が含まれていた。申請時と今回の承認時で構成銘柄が変更されたのは、グレースケールが四半期ごとに実施しているポートフォリオのリバランスによるものだ。

グレースケールによる今年1月8日の発表によれば、同社は2024年第4四半期のリバランスを通じてAVAXを除外し、その資金をADAおよび既存資産の再配分に充てたという。これにより1月6日時点の「GDLC」には新たにADAが組み込まれる構成となった。

なお「GDLC」は、暗号資産インデックス「コインデスクラージキャップセレクトインデックス(CoinDesk Large Cap Select Index)」の構成に準拠して運用されているとのことだ。

参考:SECグレースケール
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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