リミックスポイントがバリデーター事業に参入、Omakaseと提携で

リミックスポイントがバリデーター事業に参入

暗号資産(仮想通貨)への投資も行う東証スタンダード上場企業のリミックスポイントが、暗号資産戦略の一環としてバリデータ事業に参入することを5月8日に発表した。

なお同事業参入にあたりリミックスポイントは、国内バリデータ運用事業者のOmakase(オマカセ)と提携したとのことだ。

なおバリデーターとは、ブロックチェーンのネットワークに接続し、チェーン上の取引が正しいかどうかを検証するノード(コンピューター端末)またはその運営者のこと。その貢献度に応じてステーキング報酬が得られる。

リミックスポイントでは、米国における暗号資産の利用推進への政策転換を鑑み、金融投資事業における暗号資産投資として、これまで総額100億円の暗号資産を購入している。4月28日に同社は新たに10億円を暗号資産へ投資すると発表しており、同社の暗号資産への総投資額は110億円となる予定だ。

リミックスポイントはバリデーター事業により、単なる暗号資産投資にとどまらず、ブロックチェーン技術を活用したWeb3領域の発展に積極的に関与することで、日本のネットワーク検証者として安全性と透明性を支えるとともに、暗号資産分野における新たな収益機会(ステーキング報酬)の創出を目指すとのことだ。

Omakaseは、国内最大級の暗号資産コミュニティ「KudasaiJP」運営のKudasaiの技術部門子会社だ。同社では主に国内外プロジェクトのバリデータ運営・開発・保守や周辺技術のコンサルティングなどを行っている。さらに同社は現在、国内最多数となる20を超えるブロックチェーンバリデータを運用しており、国内外の機関投資家や企業を顧客としている。

今回の提携によりOmakaseは、リミックスポイントのバリデータ事業立ち上げに必要なインフラ構築から運用監視、リスク管理までを包括的に支援し、同社の保有暗号資産によるステーキング収益の最大化を後押しすると伝えている。

参考:リミックスポイントOmakase
画像:iStocks/pgraphis

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

VanEck、Avalancheエコシステム特化のファンド「PurposeBuilt Fund」を6月ローンチへ

米資産運用会社ヴァンエック(VanEck)が、レイヤー1ブロックチェーンのアバランチ(Avalanche)エコシステムに特化したプライベートデジタル資産ファンド「ヴァンエックパーパスビルトファンド(VanEck PurposeBuilt Fund)」の立ち上げ予定を5月21日に発表した。同ファンドは今年6月にローンチ予定で、適格購入者のみに提供されるとのこと

Brave、ポリゴン上で「.brave」ドメイン提供開始、Unstoppable Domainsと提携で

プライバシー保護に焦点を当てた次世代分散型ブラウザのブレイブ(Brave)が、主要ブラウザとして初めて独自のオンチェーントップレベルドメイン(TLD)「.brave」を導入したと5月21日に発表した。なお同ドメインは、ブロックチェーンドメインサービスを提供するアンストッパブルドメインズ(Unstoppable Domains)社との提携により実現した