大手VCらが「TONコイン」に4億ドル投資、TON財団が公開

大手VCらがTONコインを4億ドル購入

パブリックブロックチェーン「TON(The Open Network)」のネイティブトークンである「TONコイン」に投資した大手ベンチャーキャピタル(VC)らが3月21日に公開された。

「TON」の開発を支援するTON財団(TON Foundation)の発表によると、大手VCらの投資した「TONコイン」は、総額4億ドル(約598億円)におよぶとのことだ。

「TONコイン」に投資したのは、セコイアキャピタル(Sequoia Capital)、リビットキャピタル(Ribbit Capital)、ベンチマーク(Benchmark)、キングスウェイ(Kingsway)、Vyキャピタル(Vy Capital)、ドレイパーアソシエイツ(Draper Associates)、リベルタスキャピタル(Libertus Capital)、コインファンド(CoinFund)、ハイパースフィア(Hypersphere)、スカイブリッジ(SkyBridge)、カラタージュ(Karatage)とのことだ。

「TON」は、テレグラム(Telegram)のCEOであるパベル・デュロフ(Pavel Durov)氏が開発を開始したブロックチェーンプロジェクトだ。テレグラムとの連携を基盤にしたブロックチェーンとして開発が進められていたものの2020年に米国証券取引委員会(SEC)の規制により開発は中止。その後TON財団が開発を引き継いでいた。

現在では「TON」は、テレグラムで展開されるミニアプリの独占的なブロックチェーン基盤となっている。「テレグラム」が提供するプラットフォーム上での支払いは「TONコイン」に限定されている。

なおテレグラムは2030年までに15億人以上が利用するメッセージングアプリになると言われている。

「TON」のネイティブアカウントは、過去1年間で400万から4,100万に増加。「TONコイン」ユニーク保有者数は1億2,100万人に達している。

画像:iStocks/pgraphis

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

米DTCC子会社DTC、SECからノーアクションレター取得。規制下のトークン化サービス検証へ

米国の金融市場インフラを担うデポジトリー・トラスト・アンド・クリアリング・コーポレーション(Depository Trust & Clearing Corporation:DTCC)が、子会社であるデポジトリー・トラスト・カンパニー(Depository Trust Company:DTC)について、米証券取引委員会(SEC)の取引市場部門スタッフからノーアクションレターを取得したと12月11日に発表した

スーパーステートがトークン化株式の直接発行プログラム公開、ソラナとイーサリアムに対応

金融テクノロジー企業のスーパーステート(Superstate)は、イーサリアム(Ethereum)とソラナ(Solana)のブロックチェーン上でトークン化された株式を、米SEC(証券取引委員会)登録の公開企業(上場企業を含む)が直接発行できる新プログラム「ダイレクト・イシュアンス・プログラム(Direct Issuance Programs)」を12月10日に発表した