クラーケンの独自L2チェーン「Ink」、メインネットローンチ

Inkがメインネットローンチ

米大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)による独自ブロックチェーン「インク(Ink)」のメインネットローンチが12月19日発表された。

なお10月の「インク」発表時には、2025年第1四半期のメインネットローンチが予告されていたが、それよりも数か月早い稼働開始になった。

これについて「インク」の公式Xでは、「開発者からの要望とコミュニティからのサポートにより、迅速に行動できた」と伝えられている。

11月中旬より公開されたテストネットでは、817万を超えるトランザクション、122万を超えるアドレス、 906万を超えるトークンがデプロイされたとのことだ。

また「インク」メインネットのローンチパートナーには、DeFi(分散型金融)プラットフォームのカーブ(Curve)や分散型オラクルネットワークのピス(Pyth)、相互運用性プロトコルのレイヤーゼロ(LayerZero)など多くのプロジェクトが参加している。

「インク」は、DeFi(分散型金融)向けのイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーンとして構築されている。同チェーン構築には、「OPメインネット(オプティミズム)」の開発元OPラボ(OP Labs)が提供するソフトウェア「OPスタック(OP Stack)」が採用された。

同ソフトウェアにより構築されたブロックチェーンは「スーパーチェーン(Superchain)」として相互接続が可能となっている。そのため「OPメインネット」や米大手暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース(Coinbase)の「ベース(Base)」、ソニーブロックソリューションラボ(Sony Block Solutions Labs)が手掛ける「ソニューム(Soneium)」ともシームレスに接続が可能になる。

なおクラーケンは「インク」構築で「OPスタック」使用にあたり、オプティミズム財団(Optimism Foundation)から助成金として2,500万OPトークンを受け取ったと報じられている。

画像:iStocks/SiberianArt・artacet

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/16話題】SBIとスターテイルの円ステーブルコイン開発、リップルRLUSDのイーサL2対応、メタマスクのBTCサポートなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

ビットワイズ、「ハイパーリキッド(HYPE)」現物ETFをSECに再申請、ステーキング対応を明記

米暗号資産(仮想通貨)運用会社ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management:以下、ビットワイズ)が、暗号資産ハイパーリキッド(HYPE)の現物ETF(上場投資信託)の登録届出書「S-1申請書(Form S-1)」の修正版を、米SEC(証券取引委員会)へ12月15日付で提出した

JPモルガン、初のトークン化MMF「MONY」をイーサリアム上で提供開始

米金融大手JPモルガンの資産運用部門であるJPモルガン・アセット・マネジメント(J.P. Morgan Asset Management)が、同社初となるトークン化マネー・マーケット・ファンド「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド(My OnChain Net Yield Fund:MONY)」の提供を開始したと12月15日に発表した