SBI子会社の英B2C2、ルクセンブルグで暗号資産事業者ライセンス取得

B2C2がルクセンブルグで暗号資産事業者ライセンス取得

英暗号資産(仮想通貨)流動性プロバイダーのB2C2が、ルクセンブルクにて仮想資産サービスプロバイダー(VASP) として登録されたことを2月7日発表した。

なお同ライセンスは、ルクセンブルクの金融規制当局である金融監視委員会(CSSF)が正式に認めたものとなる。

今回のVASP登録によりB2C2は、OTC(店頭)での現物(スポット)暗号資産サービスを機関顧客へ提供できるようになったとのこと。

また発表によるとこの登録によりB2C2は、地元のVASPや伝統的金融機関、その他の市場参加者と協力する機会も強化されるとのことだ。

英国に本社を置き、米・日に拠点を持つB2C2 Limitedは、暗号資産取引において、大手取引所やヘッジファンド、ブローカー等に向けてグローバルに流動性を提供するマーケットメイカー事業を行っている企業だ。2020年12月にSBIファイナンシャルサービシーズが90%の株式を取得し、子会社化している。

またB2C2は、昨年8月に仏マーケットメイカーのウールトン(Woorton)を買収。これによりB2C2は、ウールトンの持つデジタル資産サービス業者(prestataires de services sur actifs numériques:PSAN)ライセンスを取得し、フランスの金融規制当局である金融市場庁(AMF:Autorité des marchés financiers)認可の元、EU(欧州連合)で事業展開が可能になっていた。

今回のルクセンブルクのVASP登録は、B2C2がウールトンを買収したことに伴うもので、B2C2は欧州の暗号資産市場規制法案(MiCA/マイカ)発効に先立ち、EUでのプレゼンスをさらに確立するとのことだ。

関連ニュース

参考:B2C2
images:iStocks/noLimit46・Pict-Rider

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道