老舗クラフトビールメーカー「厚木ビール」、FiNANCiEでトークン発行

厚木ビールがFiNANCiEでトークン発行

トークン発行型クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」が、地ビールの製造・販売を行う「厚木ビール」発足の地方創生×シグネチャービール開発プロジェクト「LAMBIC ATSUGI(ランビックアツギ)」の始動およびトークンの新規発行・販売開始を8月25日発表した。

「厚木ビール」は、神奈川県厚木市随一の老舗地ビールメーカーとして知られ、同市内で醸造所を併設したスポーツバー「厚木LAMBIC」を運営する企業。今回同社が立ち上げた「LAMBIC ATSUGI」は、トークンを活用した関係人口創出とブランディングに挑むプロジェクトになるという。

今回同プロジェクトは「FiNANCiE」で、「プロジェクト限定シグネチャービール」の企画・開発から販売に至るプロセスの一気通貫を目指すとのことだ。

トークン販売によるクラウドファンディングで得た支援金は、醸造所ツアーといった体験型イベント実施に向けた設備改修、オフィシャルサイト制作を含むプロジェクト運営資金に利用されるとのこと。

また、より本格的な「ランビックビール」の製造に向けた「オーク樽」の導入も検討中であるとのことだ。なお「ランビックビール」とは、ベルギーの一部地域でのみ生産されている伝統的なビールの生産スタイルだ。醸造用に培養した酵母ではなく、野生(天然)酵母による自然発酵で作られるため、ラガー(酵母)やエール(酵母)にはない「酸味」が特徴だという。

なお「LAMBIC ATSUGI」において開発する「プロジェクト限定シグネチャービール」は生産数量限定品となり、厚木スポーツバー「LAMBIC」の来店者を対象に「生ビール・量り売り・ボトルビール」にて販売をするという。また一定条件を満たすトークン保有者を対象にボトルビールを先着販売するとのことだ。ちなみに販売価格は、原材料や熟成期間によって異なるため、詳細はコミュニティを通じてアナウンスされるとのこと。

「LAMBIC ATSUGI」の第1回トークン発行型クラウドファンディングは、8月25日11:00~10月10日19:00までの期間にて行われる予定だ。

今回のファンディングでは、支援金額に応じて獲得できるトークンを「デジタルメンバー証」と位置付け、支援特典に加えて、トークンの保有数量に応じた権利が付与されるとのこと。

また10,000ポイント以上の支援コース購入者には、メンバーシップNFTが発行されるとのこと。同NFT保有者は「厚木LAMBIC」来店特典として、「シグネチャービールの無料試飲権」や「シグネチャービールの割引き価格提供」、「食事会計から10%オフ」が付与される。またオンライン販売特典として「シグネチャービール販売ページへの先行アクセス権」や「シグネチャービールの割引購入権」、「保有者限定キャンペーンページへのアクセス権」が付与されるとのことだ。

なおトークンの販売メニューは5,000ptから500,000ptで購入できる支援コースが8つある。コースにはエントリーコース、初期メンバープラン、法人プラン・スポンサー枠プランが用意されている。

なおFiNANCiEポイント(pt)は、FiNANCiEプラットフォーム上でのみ使用できるポイントのことで1pt=1円で購入できる。またFiNANCiE内で発行されているコミュニティトークンについては、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

「あたらしい経済」編集部は今回の取り組みに関して、厚木ビールCEOの佐々木英泰氏より以下のコメントを得た。

この度、厚木ビールはフィナンシェ様でトークンを新規発行させていただくことになりました。 神奈川県厚木市最古のクラフトビール醸造所「厚木ビール」は「再建・継承・進化」という3つのテーマを掲げ、厚木とフィナンシェ様が「ホーム」となり、チーム醸成とブランディングを通じて「ファンの皆さまと共にあるクラフトビール造り」にチャレンジします。

クラフトビール造りを通じて、新しい仲間たちと一緒に乾杯できる日を楽しみにしています。 是非、皆さまのご参加をお待ちしています!

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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