ビットフライヤーBC、独自ブロックチェーン「Miyabi」をリブランディング

「Miyabi」がブランドリニューアル

bitFlyer Blockchain(ビットフライヤーブロックチェーン)が、同社独自開発のプライベートブロックチェーン「Miyabi(ミヤビ)」のブランドリニューアルを12月29日発表した。

「Miyabi」は、2016年の公表以降、金融・不動産・保険・エンターテインメント業界などで利用されてきた。

代表例として、金(ゴールド)価格に連動する暗号資産(仮想通貨)「ジパングコイン:Zipangcoin(ZPG)」の発行システムの基盤ブロックチェーンとしても「Miyabi」は採用されている。

ちなみに「ジパングコイン」の発行は三井物産100%出資の子会社である三井物産デジタルコモディティーズが行っており、国内暗号資産交換業者としてデジタルアセットマーケッツとDMM Bitcoin、そしてビットフライヤーが取り扱っている。

また「Miyabi」は、日揮ホールディングスと横河電機が昨年10月に行った「ブロックチェーンのトークンシステムを活用して、建設現場作業者のモチベーション向上を目指す実証実験」にも用いられていた。

さらにbitFlyer Blockchainは今回のブランドリニューアルに合わせ、「Miyabi Explorer」の一般公開も発表した。

「Miyabi Explorer」では、「Miyabi」におけるブロックの生成状況やトランザクション、テーブル一覧などが直観的に確認できるようになっている。

bitFlyer Blockchain 代表取締役 加納裕三氏コメント

「あたらしい経済」編集部は今回の「Miyabi」ブランドリニューアルにあたり、bitFlyer Blockchainの代表取締役である加納裕三氏から以下のコメントを得た。

『web3時代を迎え、パブリックブロックチェーンに注目が集まっています。一方で、当社のプライベートブロックチェーン「Miyabi」は、データが確定するファイナリティを確保した状態で秒間4,000トランザクション以上の高速な処理スピードを実現しています。法令対応等の仕様変更や、より高いセキュリティとパフォーマンスが求められるエンタープライズ向けブロックチェーンとして設計されています。

今回、web3時代に求められるNFTソリューションなどの新機能も搭載しました。当社は独自開発のブロックチェーン基盤「Miyabi」と共にweb3事業を積極展開してまいります』

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参考:ビットフライヤーブロックチェーン

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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