USTのテラフォームラボCEO、テラ(LUNA)ハードフォーク第2案を提案

テラフォームラボ、「Terra Ecosystem Revival Plan 2」でハードフォーク提案

暗号資産TerraUSD(UST)を発行するテラフォームラボ(Terraform Labs)CEO兼共同創設者ド・クウォン(DoKwon)氏が、「Terra Ecosystem Revival Plan 2」を5月17日提案した。同氏が14日に提案していたリバイバルプランの第2案(改定案)となる。

提案内容は、テラネットワークをハードフォークし、アルゴリズム担保型ステーブルコインを発行しない新しいチェーンにするといったものだ。

そしてハードフォークに伴い、旧チェーンをテラクラシック(LUNC:ルナクラシック)とし、新チェーンの名称をテラ(LUNA:ルナ)とするとのこと。

その際に新たなルナは、ルナクラシックのステイカー、ルナクラシックのホルダー、残りのUSTホルダー、テラクラシックのアプリ開発者にエアドロップする予定としている。なお新チェーンの「LUNA」の発行枚数は10億枚とのこと。

またテラフォームラボのウォレットアドレスは、エアドロップのホワイトリストから削除され、新チェーンのテラ(LUNA:ルナ)は完全にコミュニティ主導のチェーンとなるとのこと。

このハードフォーク提案は、5月18日にテラフォームラボが提示し、可決されれば5月27日に新チェーンのテラ(LUNA:ルナ)がローンチされることになる。

テラフォームラボ(Terraform Labs)は、アルゴリズム担保型米ドルステーブルコインUSTを発行する企業。USTはビットコインをステーブルコインの準備金とし、テラフォームラボが発行するトークン「LUNA」の取引によって、1ドル=1USTの価格が安定できるように設計されていた。しかし今月9日から米ドルとの激しい価格乖離が続き、「LUNA」の価格も大暴落。UST/LUNAの一連のトラブルは、直近のビットコインを含む暗号資産市場の急落に影響を与えたと考えられている。

関連ニュース

バイナンス、大暴落テラ(LUNA)の多数の現物取引ペア廃止、BUSDのみ対応

バイナンス、ペッグ不安定による混雑受け、テラ(LUNA)とテラUSD(UST)出金を一時停止

アルゴリズム担保型米ドルステーブルコイン「TerraUSD(UST)」、ペッグ不安定に

バイナンス、SpellToken(SPELL)とTerraUSD(UST)上場へ

【初心者向け解説】テラ(LUNA)とは何か?全体像を大解剖(CauchyE代表 木村優氏)

参考:テラフォームラボ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Wako-Megumi・shironosov

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【10/24話題】ベトナムでブロックチェーンが国家戦略に、JOCのバリデーターにはてな参画など(音声ニュース)

ベトナムでブロックチェーンが国家戦略に。国際的地位の確立目指す、EVM互換の国産ブロックチェーン「Japan Open Chain」、バリデータにはてな参画、ナイジェリア裁判所がバイナンス幹部の釈放を命令、告訴取り下げ受け、テスラ、保有する1184億円相当のビットコインを新たなウォレットへ移す、アバランチ、暗号資産決済用Visaカードをローンチ、マジックエデンがApeChainの対応開始、BeraChainにも対応予定、DMM Cryptoが新機能「SMP Trade」提供開始、ゲームプレイで暗号資産の獲得可能に、web3決済インフラ「Transak」、フィッシング攻撃により個人情報を流出

【10/23話題】OKJにアイオーテックス(IOTX)上場へ、コマイヌがシンガポールの暗号資産カストディ事業者を買収へなど(音声ニュース)

国内初、OKJに「アイオーテックス(IOTX)」上場へ 、ビットフライヤー、イーサリアム上の「ポリゴンエコシステムトークン( POL )」取扱いへ、野村証券らのコマイヌ、シンガポールの暗号資産カストディアンPropine Holdings買収へ、UAEのラス・アル・ハイマ首長国、DAO規制フレームワーク「DARe」発表=報道、JPYC、韓国IT大手ITCENとステーブルコインの共同研究を開始、JCBと富士通らが共同で「中銀デジタル通貨」活用の異なるキャッシュレスサービス間での取引実現に向け、WP公開、エイプコイン独自チェーン「ApeChain」メインネットと公式ブリッジ公開、APE価格上昇、DEX「Jupiter」、ソラナ上のミームコイン取引特化の「Ape Pro」立ち上げ、ぷらっとホームら6社、Web3技術活用の日本酒流通の実証事業実施へ