イーサリアム基盤の分散型ビデオストリーミングLivepeer、約23億円調達

Livepeer、約23億円調達

イーサリアムブロックチェーン基盤で分散型ビデオストリーミングプラットフォームを提供するライブピア(Livepeer)が、シリーズB-1ラウンドで約23億円(2000万ドル)を調達したことが1月5日に分かった。

このラウンドには既存の投資家が参加し、新たにAlan HowardとTiger Globalが加わった。既存の投資家で参加したのは、Northzone、Coinbase Ventures、CoinFund、6th Man Ventures、Warberg Serresだ。

ライブピアは2017年にダグ・ペトカニクス(Doug Petkanics)とエリック・タン(Eric Tang)によって設立された企業。発表によれば、ライブピアのネットワークはすでに7万以上のGPU(グラフィックス・プロセッシング・ユニット)を備えており、Twitch、YouTube、Facebookを合わせたすべてのビデオストリーミングをエンコードするのに十分な集約力となっているとのことだ。またライブピアはトークン「LPT」を発行しており、バイナンスやコインベースで取り扱われている。

そして今回調達した資金は、クリエイター主導のビデオストリーミング、eスポーツ、ライブショッピングに必要なライブストリーミングインフラの開発などを加速させるために利用していく予定とのことだ。

ちなみに昨年10月にライブピアは、ビデオストリーミングの複雑性を簡素化するためのコンテンツ配信技術を提供するミストサーバー(MistServer)を買収し、ビデオストリーミングの提供サービスを拡大した。

ライブピアのCEOであるダグ・ペトカニクス氏は、発表にて次のようにコメントしている。

「今回のシリーズB-1ラウンドは、世界のオープンな映像インフラになるという私たちのビジョンをいかに実行しているかを示すものであり、また歓迎すべきことです。トランスコーディングの需要は有機的に大きく伸びており、web3インフラの信頼性、価値、効率性に対する認識も高まっています」

また2022年初めにライブピアは大幅なスケーリングのアップデートを行う予定であり、ライブピアの内部プロトコルをイーサリアムのベースレイヤーからレイヤー2のアービトラム(Arbitrum)に移行させる予定のようだ。

参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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