ジンガ、ブロックチェーンゲーム開発基盤フォルテと提携

ジンガ、フォルテと提携

ゲーム企業ジンガ(Zynga)が、ゲームパブリッシャー向けにブロックチェーンソリューションを開発するフォルテ(Forte)と戦略的パートナーシップ締結を12月21日に発表した。

ジンガの目的は、同社の知的財産、ブランド、コミュニティを活用して、楽しくて永続性のあるブロックチェーンゲームを開発するなど、ブロックチェーンゲーム市場の機会を促進し追求するためとのことだ。

ゲーム市場の現状について「ゲーム業界は今日、世界最大のエンターテインメントであり、映画と音楽を合わせたものより大きく、約30億人のプレーヤーが参加し、年間1800億ドルを超える収益を上げている」と発表で説明されている。

ジンガのブロックチェーンゲーム担当副社長マット・ウルフ(Matt Wolf)氏は次のようにコメントしている。

「私たちの目標は、Web3およびブロックチェーンゲームに新しいレベルの品質と楽しさをもたらすと同時に、私たちの大切なプレーヤーとコミュニティが今後何年にもわたって楽しませてくれる安全で信頼できるエコシステムを提供することです。私たちは、ブロックチェーンソリューションとWeb3開発に対するチームの長期的なビジョンとアプローチから、フォルテとの提携に興奮しています」

フォルテの共同設立者兼CEOジョシュ・ウィリアムズ(Josh Williams)氏は次のようにコメントしている。

「私たちは、ゲーマーの興味を引き、利益をもたらし、より多くの経済的機会を提供するために、責任ある方法でブロックチェーンゲームエコシステムを前進させることを目指すジンガと提携できることを誇りに思っています。私たちは、開発者とプレイヤーの双方に安全性、安定性、信頼をもたらすための継続的な取り組みとして、クラス最高の相互運用性の仕組みとコンプライアンス対策でフォルテプラットフォームを構築しました」

フォルテは今年11月にシリーズBラウンドで約825億円の資金調達を行なっている。現在は、ゲームパブリッシャー向けにトークンウォレットやNFTのミント機能などを提供している。

そして調達した資金によって、企業のIP保護、AMLおよび税務コンプライアンスなどリスクコントロールの観点でのサービスを提供する予定となっている。今回のジンガのように、今後著名なゲームパブリッシャーがフォルテと提携し、ブロックチェーンゲーム領域に参入する流れが生まれていくのかもしれない。

参考:ジンガ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Arkadiusz-Warguła・dalebor

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/23話題】上場企業メタプラネットが10億円でビットコイン購入、日銀がCBDCパイロット実験の進捗報告など

東証スタンダード上場のメタプラネット、10億円相当のビットコイン購入を報告、日銀、「中銀デジタル通貨パイロット実験」の進捗状況を報告、Magic Eden、ビットコイン(BTC)のトークン規格「Runes」をサポート開始、コインベースにweb3ゲームの「Karrat(KARRAT)」上場へ、暗号資産決済「スラッシュ」の独自トークン「SVL」、海外取引所Bybitに上場へ、セロ(CELO)、イーサリアムL2移行に「OPスタック」選択、「Runes」ローンチでビットコインの手数料収入が急騰、過去最高クラスへ、タイSEC、無認可の暗号資産取引所へのアクセスブロックを計画、不正行為防止へ、シバイヌ(SHIB)、未公開トークン「TREAT」販売で約19億円を調達