チリーズ「Socios. com」がACミランのNFT発行、ファントークン保有者に配布

チリーズ「Socios. com」がACミランのNFT発行

ファンエンゲージメントプラットフォーム「Socios.com(ソシオスドットコム)」を運営するチリーズ(Chiliz)が、ファントークン保有者にNFTを配布する取り組みを開始したことが10月29日分かった。

提携するスポーツチームとして初めてこの取り組みを行うのは、セリエAの強豪チームであるACミラン。10月31日20:45(中央ヨーロッパ時間)に行われたASローマとの試合の名シーンをNFT化した限定のデジタル・コレクターズアイテムが配布されるようだ。

配布対象となるのは、「Socios.com」内のウォレットに10ドル以上のACミランのファントークン「$ACM」を保有し、かつ同アプリの試合結果予測機能「プレディクター」にてASローマ戦の結果を的中させた100名のファンとのこと。

発表によると「Socios.com」の発行するNFTは、オープンシー(Open sea)などのイーサリアムベースのNFTマーケットプレイスでも取引が可能とのこと。

また「Socios.com」のNFTは収集や取引のみを目的としたものだけでなく、NFTによって「お金で買えない体験」など保有することで得られるインセンティブ提供を想定しているとのことだ。

「Socios.com」とは

「Socios.com」はチリーズのブロックチェーン技術を活用し、プロスポーツチームがファントークンの発行と販売ができるプラットフォームだ。

ファントークンを発行することでスポーツチームは資金調達でき、またファンはファントークンを購入することでチームが行う投票企画に参加できる権利や、グッズなどを入手できる権利などを取得できる仕組みとなっている。この仕組みにより、チームとファンに新たなエンゲージメントを生み出すことが期待されている。

チリーズは欧州のプロサッカーリーグの多くのチームを中心に提携を行いファントークンを発行している。既にチリーズと提携したスポーツ組織が90個を超えて、最近では欧州以外にもブラジル、アルゼンチン、韓国のサッカークラブとの提携も行っている。またサッカークラブに限らずNBAや格闘技団体やカーレースチーム、eスポーツチーム、クリケットチームとの提携及び公式ファントークンの発行を行っている。

関連ニュース

セリエA「ナポリ」、チリーズ「Socios. com」でファントークン発行へ

レイカーズがチリーズ「Socios. com」と提携、NBA24チーム目に

ブラジルサッカーのサンパウロFC、チリーズのSocios. comでファントークン発行へ

バイナンス、セリエAラツィオのファントークン発行へ。激化するか? スポーツとトークン市場

参考:ソシオスドットコム
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Balazs-Sebok・msan10

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【1/17話題】トランプ新政権が暗号資産を国家優先事項に、ヴィタリックがSoneiumの対応に好意的意見など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

Napier Labs、利回りトークン化プロトコル「Napier Finance v2」の追加情報を公開

大手DeFi(分散型金融)プロトコル「カーブファイナンス(Curve Finace)」の創業者らが出資するなどで注目を集めるDeFiプロジェクト「ネイピアファイナンス(Napier Finance)」の主要開発元「ネイピアラボ(Napier Labs)」が、新プロトコル「ネイピアファイナンスv2(Napier Finance v2)」についてのブログを1月15日に公開した

ソラナDEX「Jupiter」の「JUP」トークンが2回目のエアドロへ、割当チェッカー公開

分散型取引所(DEX)「ジュピター(Jupiter)」の独自トークン「JUP」が、2回目のエアドロップ(無償配布)で合計7億JUP(約900億円)配布される。またエアドロップ割り当て数を確認できるチェッカー機能が公開された。「ジュピター」の公式Xアカウントで1月16日発表されている

マレーシア、暗号資産・ブロックチェーンの法律導入を検討

マレーシアのアンワル・イブラヒム(Anwar bin Ibrahim)首相が、アブダビ政府および大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)と会談し、マレーシアにおいて暗号資産やブロックチェーン技術に関する法律の導入を検討していると現地メディア「ニュー・ストレーツ・タイムズ (New Straits Times)」が1月14日報じた