チェイナリシス、サイバー犯罪調査企業エクシジェント買収

チェイナリシス、エクシジェントを買収

米ブロックチェーン分析企業のチェイナリシス(Chainalysis)が、サイバー犯罪の調査・分析ツールを提供するエクシジェント(Excygent)を買収したことが10月5日分かった。

エクシジェントは2018年に米国で設立された企業であり、政府機関や民間企業に対するサイバー犯罪調査ユニットの設立支援、セキュリティの堅牢性の評価、データ分析環境の構築、サイバー分析のサポートなどのサービスを提供している。

チェイナリシスとエクシジェントは近年暗号資産(仮想通貨)に関するサイバー犯罪の調査を共同で行っている。2020年11月に行われたオンライン犯罪市場シルクロードに対する民事訴訟では、2社が共同でFBIに対して調査支援を行ったとのことだ。

チェイナリシスは今回の買収によって、政府機関へのサービス提供を拡大し、大規模なデータ分析から潜在的な調査まで、エンド・ツー・エンドで調査をサポートできるようにするとのことだ。

チェイナリシスのCEOであるマイケル・グロネージャー(Michael Gronager)氏は以下のようにコメントしている。 「エクシジェントチームがもたらす専門知識は、ブロックチェーンの透明性を活用してエコシステムから悪質な行為者を排除し、最終的にはより少ないリスクでより多くの経済的自由を促進するという当社のミッションと直接一致しています」

またエクシジェントのアーロン・バイス(Aaron Bice)氏は以下のようにコメントしている。 「エクシジェント社のチームは、チェイナリシスの技術を活用し、同社のチームと協力して、近年の暗号資産犯罪に関する最も重要な調査に取り組んできました。世界をリードするブロックチェーンデータプラットフォームに参加し、政府機関に提供するサービスや技術を成長させ続けられることに興奮しています」

なお今回の買収額は明らかにされていない。

参考:Chainalysis
デザイン:一本寿和
images:iStocks/royyimzy・shironosov

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【10/24話題】ベトナムでブロックチェーンが国家戦略に、JOCのバリデーターにはてな参画など(音声ニュース)

ベトナムでブロックチェーンが国家戦略に。国際的地位の確立目指す、EVM互換の国産ブロックチェーン「Japan Open Chain」、バリデータにはてな参画、ナイジェリア裁判所がバイナンス幹部の釈放を命令、告訴取り下げ受け、テスラ、保有する1184億円相当のビットコインを新たなウォレットへ移す、アバランチ、暗号資産決済用Visaカードをローンチ、マジックエデンがApeChainの対応開始、BeraChainにも対応予定、DMM Cryptoが新機能「SMP Trade」提供開始、ゲームプレイで暗号資産の獲得可能に、web3決済インフラ「Transak」、フィッシング攻撃により個人情報を流出

【10/23話題】OKJにアイオーテックス(IOTX)上場へ、コマイヌがシンガポールの暗号資産カストディ事業者を買収へなど(音声ニュース)

国内初、OKJに「アイオーテックス(IOTX)」上場へ 、ビットフライヤー、イーサリアム上の「ポリゴンエコシステムトークン( POL )」取扱いへ、野村証券らのコマイヌ、シンガポールの暗号資産カストディアンPropine Holdings買収へ、UAEのラス・アル・ハイマ首長国、DAO規制フレームワーク「DARe」発表=報道、JPYC、韓国IT大手ITCENとステーブルコインの共同研究を開始、JCBと富士通らが共同で「中銀デジタル通貨」活用の異なるキャッシュレスサービス間での取引実現に向け、WP公開、エイプコイン独自チェーン「ApeChain」メインネットと公式ブリッジ公開、APE価格上昇、DEX「Jupiter」、ソラナ上のミームコイン取引特化の「Ape Pro」立ち上げ、ぷらっとホームら6社、Web3技術活用の日本酒流通の実証事業実施へ