韓国CBDCパイロットプログラムにカカオ子会社

韓国CBDCパイロットプログラムにカカオ子会社

韓国の中央銀行である韓国銀行が進めている中央銀行デジタル通貨(CBDC)のパイロットプログラムに、同国インターネット大手Kakao(カカオ)の子会社であるグラウンド・エックス(GroundX)が指名されたことを、地元紙コリアヘラルドが7月20日報じた。

グラウンド・エックスはカカオのブロックチェーンを開発する企業として、パブリックブロックチェーンである「クレイトン(Kraytn)」を運営している。

コリアヘラルドによるとパイロットプログラムは来月より開始するとのことで、月末までには契約がスムーズに完了すると報じている。

このプロジェクトではCBDCの基本機能である発行・配布・償還とオンラインとオフラインでの支払いに対応したアプリケーションの検証を行うという。なおプロジェクトの予算は49.6億ウォン(約4.7億円)とのこと。

韓国銀行は5月にCBDCの技術サプライヤーとして10か月間のパートナーシップ契約を募集しており、今回の入札にはLINEの子会社であるLine PlusやSKグループのIT部門SKC&Cも参加していたとのことだ。

なおグラウンド・エックスは今年4月に韓国におけるCBDC推進のために米イーサリアム(Ethereum)関連開発企業コンセンシス(ConsenSys)との提携を行っていた。クレイトンは韓国銀行のCBDCプラットフォームに利用するプライベート版のクレイトンを開発し同プラットフォームへの最適化を行うと発表していた。

関連ニュース

韓国カカオトークのクレイトンがコンセンシスと提携、韓国中銀デジタル通貨を推進 

参考:コリアヘラルド
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio・NatanaelGinting

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/18題】TikTokのByteDance子会社がSui採用、ワールドコインが「World Chain」今夏ローンチへ

TikTokのByteDance子会社、ゲーム等のサポート事業に「Sui」採用、ワールドコイン(WLD)、独自のイーサリアムL2「World Chain」今夏ローンチへ、日銀、「中銀デジタル通貨」の連絡会議の中間整理を報告、EY、企業向け契約管理ソリューション「EY OCM」ローンチ。イーサリアム上で、ニュージーランド中銀、デジタル通貨の開発協議スタート

【4/17話題】アバランチ上にトークン化のホームエクイティローン、a16zが新ファンドで72億ドル調達など

米ホミウムが「ホームエクイティローン」をトークン化、Avalancheで発行、a16z、5つの新ファンドで72億ドル調達、オフチェーンラボ、新たな不正行為証明「Arbitrum BOLD」をテストネットローンチ、ペイパル、NFTの購入者と出品者を保護プログラムの対象外に、ソラナ上のDEX「ドリフト」、独自トークン「DRIFT」のエアドロップ実施へ、ドイツ連邦銀行とMIT、「中銀デジタル通貨」の共同研究