バイナンス、ユーロ送金受付を一時停止

バイナンス、ユーロ送金受付を一時停止

大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)が、単一ユーロ決済圏(Single Euro Payments Area:Sepa)からのユーロの送金受付を一時停止するとした内容のメールをユーザーに送ったことをフィナンシャルタイムズが7月6日報じた。

単一ユーロ決済圏はユーロ建ての銀行振込を簡素化するための欧州連合の決済統合イニシアチブ。対象地域全体の決済ネットワークをリンクし、顧客がユーロを国を超えて送金できるようにしている。

報道によるとメールには「我々のコントロールを超えた事象によって、2021年7月7日午前8時(UTC時間)からSEPA銀行送金によるユーロ入金を一時的に停止しています」と記載されているとのこと。

なおバイナンスはこの事態に対し、明確な理由を述べていない。

編集部のコメント

今回のバイナンスのユーロ送金の受付一時停止は、直近のバイナンスに対する規制措置が一因と考えられます。この報道が出る前日の7月5日には英バークレイズ銀行が、同銀行の顧客によるバイナンス(Binance)への支払いを停止していることを明らかにしています。

そのほかにもバイナンスは、6月25日に日本の金融庁より警告を受け、またカナダの規制当局であるオンタリオ証券委員会(OSC)より証券法違反を指摘されていたことにより、同じく25日にカナダのオンタリオ州でのサービス提供を終了することを発表しています。さらに今月1日にはケイマン諸島の規制当局が、2日にはタイの規制当局がバイナンスによる無許可での取引所運営を指摘しています。

参考:フィナンシャルタイムズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/paitoonpati

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【4/25話題】バイナンス創業者CZに懲役3年が求刑、チェーンリンクの「CCIP」が一般提供開始など

米検察当局、バイナンス創業者CZに懲役3年を求刑、Samourai Walletの創設者らがマネーロンダリングの容疑などで逮捕、ワールドコイン子会社、トレジャリーから「WLD」販売で資金調達へ。ネットワーク成長支援のため、チェーンリンク、クロスチェーン相互運用プロトコル「CCIP」を一般提供開始、ソラミツ、ブロックチェーンアプリの運用管理基盤「磐船(IWAFUNE)」をBaaSで提供へ、HEALTHREEのガバナンストークン「GHT」、海外暗号資産取引所MEXCへ上場決定