分散型金融コンパウンド、非暗号資産企業・金融機関向けサービス提供の開始

分散型金融コンパウンド、非暗号資産企業・金融機関向けサービス提供の開始

分散型金融(DeFi)プロトコルのコンパウンド(Compound)を運営するコンパウンド・ラボ(Compound Labs)が新会社コンパウンド・トレジャリー(Compound Treasury)を設立したことを6月27日に発表した。コンパウンド・トレジャリーのビジョンは暗号資産(仮想通貨)に関わっていない金融機関の10億人ユーザーに分散型金融の根源的メリットを提供するための架け橋となることのようだ。

コンパウンド・トレジャリーは機関投資家や金融機関向けにDeFiのコンパウンド・プロトコルのサービスを提供するための企業だ。

具体的にコンパウンド・トレジャリーはカストディ企業ファイヤーブロックス(Fireblocks)とサークル(Circle)と協力して、ネオバンクやフィンテックスタートアップ、およびその他の米ドルの大口保有者が、秘密鍵管理、暗号資産から法定通貨への変換を行うサービスを提供する。

またコンパウンド・トレジャリーは金利変動を含むプロトコル関連の複雑性を排除して、コンパウンド・プロトコルの米ドル市場で利用可能な金利にアクセスできるようなプロダクトと資金の流れを構築した。

ユーザーはコンパウンド・トレジャリーの口座に米ドルを送金することで、年4%の固定金利が保証されるとのことだ。この口座は24時間対応で、いつでも口座への入金・出金が可能で、最低金額、最大限度額、固定期間も存在しないとのこと。またユーザーは毎月監査可能な詳細な預金残高報告書を入手することができるようだ。

今後数ヶ月の間に口座へのアクセスを大幅に拡大する予定とのことだ。

参考:コンパウンド
デザイン:一本寿和
images:iStocks/mycola・Максим-Ивасюк

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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