【取材】ディーカレット、国内初のイーサリアムのマイニング運用サービス提供へ(ディーカレット紺野勝弥氏)

追記(2020年5月11日):以下ニュース発表後、株式会社ディーカレットより、以下サービス関するお詫び文が公開されました。詳細はこちらを参照ください。

ディーカレット、国内初のイーサリアムのマイニング運用サービス提供へ

国内にて暗号資産取引所を運営する株式会社ディーカレットが、イーサリアム(ETH)のマイニング運用サービスを提供開始することを5月10日発表した。

このサービスの提供は国内の暗号資産交換業者としては初の事例であり、今年3月に同社が募集をしたビットコイン・マイニングマシンの小口販売および運用サービスの提供に続き、第2弾のマイニング関連サービスとなる。

このサービスはディーカレットが販売するグラフィックスカードを購入することで、毎月マイニング報酬(ETH)が受け取れる。ユーザー自身での設置やメンテナンスも必要がないとのことだ。

今回ディーカレットが販売するのはNVIDIA社製グラフィックスカード「NVIDIA CMP 30HX」となっており、ETHマイニングに特化したシリーズであるとのこと。この製品は1つのCPUでより多くのGPUを制御できるよう構成されており、ETHハッシュレートは最大26 MH/sの出力性能を有するという。またメモリ容量は6GBで、NVIDIA社のCMP(Cryptocurrency Mining Processor)シリーズのエントリーモデルとなるとのこと。

販売価格は全て税込で1~10枚購入の場合は単価250,000円、11~40枚購入の場合は単価240,000円、41~399枚購入の場合は単価230,000円、400枚以上購入の場合は単価210,000円となっている。なお以上の価格はグラフィックスカードの代金、メーカーからの輸送・設置費用、通関業務手数料、関税、輸送保障にかかる一切の費用が含まれるとのことだ。

この製品の購入募集期間は2021年5月31日20:00~6月13日23:55となっており、マイニングマシン設置と稼働開始予定時期は7月を予定している。また契約期間は契約開始日より3年間となっており、契約更新は契約終了日から180日前までに申し出があった場合かつそれをディーカレットが承認した場合のみ受け付けるとのことだ。

ディーカレット 暗号資産事業グループヘッド 紺野勝弥氏へ取材

あたらしい経済編集部は株式会社ディーカレットの暗号資産事業グループヘッド 紺野勝弥氏へ取材を行った。

―今回の製品のおすすめのポイントはなんでしょうか?

紺野勝弥氏(以下、紺野):オススメポイントは投資単価が下がったことです。ハッシュボード単位での販売になるため、25万円から投資できます。これまで、マイニングに参加したくても投資単位が大きくてできなかった投資家層にも手が届くと思います。

―なぜ今回はイーサリアムのマイニングにしたのでしょうか?

紺野:イーサリアムにした理由は、NFTやDeFiなどを背景にアルトコイン相場が伸びると考えていたからです。 ビットコインに次いで大きな時価総額のETHマイニングも安定的にマイニング収益を出すことが可能です。

―この投資に関するリスクも教えてください。

紺野:投資に関するリスクとしては、もちろん価格下落リスクが一番です。ただマイニングの場合はハッシュレートも影響するので価格下落のダウンサイド・プロテクション(資産価値の下落を守ること)はあります。マイニング運用に関するリスクの詳細については、予め契約書面等をご確認いただければと思います。

―今後マイニング関連商品としてどんなものを企画する予定がありますか? またBTCやETH以外もやる可能性はありますか?

BTC、ETHともに継続的に提供できるようにマシンの仕入れ等を行っていきます。大規模にやるとなると、この2つのマイニングを主軸に行っていくのが最終的には効率が良いと考えています。 ただし、お客様からの需要次第では他のアルトコインのマイニング案件も仕立ててみたいと思います。

関連ニュース

ディーカレットが国内初のビットコイン・マイニングマシンの販売・運用サービス開始

(images:iStock/champc)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道