ファントム、米国向け予測市場の詳細を案内。BTCの15分価格予測などに対応

カルシと連携し、米国で暗号資産価格やスポーツの予測市場を提供

暗号資産(仮想通貨)ウォレットを提供するファントム(Phantom)が、米国向けに段階的な提供を進めている予測市場機能について、対象市場や利用方法を10月28日に案内した。米商品先物取引委員会(CFTC)に登録された予測市場運営企業カルシ(Kalshi)との連携により、アプリ内で実世界の出来事の結果を対象とする取引が可能になっている。

ファントムは10月23日付の公式ブログで、米国向けに同機能の段階的な提供を始め、数週間かけて対象ユーザーを拡大すると説明していた。

予測市場とは、将来の出来事の結果を対象とする契約を売買する市場だ。今回の対象には、ビットコイン(BTC)などの価格の上下を予測する短期契約、プロ・大学スポーツの試合、経済、政治、AIに関する出来事などが含まれる。暗号資産については、15分ごとに精算される契約も扱う。

各市場にはライブチャットがあり、ユーザー同士で見通しを共有できる。価格や試合のスコアもリアルタイムで表示し、トークン交換と同様の操作で取引可能だという。

利用者はアプリ内の「プレディクト(Predict)」タブからカルシの口座を作成または連携し、必要な本人確認を済ませる。カルシが取引口座の承認・管理や注文の執行を担当し、ファントムは取引画面やウォレットの基盤を提供する。

取引資金には、アプリ内の資金管理機能「ファントム・キャッシュ(Phantom Cash)」で保有するステーブルコイン「CASH」の残高を利用する。公式ヘルプによると、ソラナ(Solana)上のトークンも取引資金に利用できる。契約を売却した際の代金や予測が的中した際の払戻金は、ファントム・キャッシュの残高に自動的に戻る仕組みだ。

ファントムは利用者の暗号資産を自社で預からない非カストディ型ウォレットを提供している。ただし、今回の予測市場取引では、契約の購入資金がカルシへ移動する。購入した契約に基づくポジションは、ソラナ上の「アウトカムトークン(outcome token)」と呼ばれるトークンで表現される。

今回の提供は、CFTCの担当部門が3月17日に発出したノーアクションレター「26-09」を踏まえたものだ。同レターは、一定の条件を満たす限り、ファントムが紹介ブローカー(IB)として未登録であることを理由に執行措置を取るよう勧告しないとの見解を示している。ファントム自体がCFTCの登録を受けたわけではない。

なお、利用できる市場は米国内の州によって異なり、カルシの市場カテゴリーごとの制限が適用される。

ファントムとカルシは2025年12月12日、予測市場機能「ファントム・プレディクション・マーケッツ(Phantom Prediction Markets)」を発表していた。当時は、ソラナ上のトークンやCASHを使ってカルシの市場を参照するトークン化ポジションを購入し、追加のアカウント作成を不要とする仕組みが案内されていた。

なお日本国内から金銭や暗号資産を賭けて海外の予測市場を利用する行為は、賭博罪に該当する可能性がある。取扱いには注意が必要だ。

参考:プレスリリース・ファントム公式ブログ
画像:PIXTA

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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