27日付公告で7社追加、前日のインテルやIBMら4社に続き
米金融大手JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)や米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(Advanced Micro Devices:AMD)など7社が、取引プラットフォーム「OKXICE TSV」での自社株のトークン化版の取り扱いに異議を通知した。運営会社のOKXICEが10月27日付の公式公告で明らかにした。
今回新たに掲載されたのは、この2社に加え、アプライド・マテリアルズ(Applied Materials)、コカ・コーラ(The Coca-Cola Company)、アドビ(Adobe)、デル・テクノロジーズ(Dell Technologies)、サンディスク(Sandisk)の5社だ。異議を通知した企業は、前日の26社から計33社に増えた。
前日の26日付公告では、インテル(Intel)、オラクル(Oracle)、IBM、量子コンピューター企業アイオンキュー(IonQ)の4社が新たに掲載されていた。両公告には、各社が異議を示した理由は記載されていない。
10月19日付の公告では、マイクロソフト(Microsoft)やアルファベット(Alphabet)、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)など16社の異議通知が明らかになっていた。その後、23日付の公告には、アーム・ホールディングス(Arm Holdings)、ウェルズ・ファーゴ(Wells Fargo)、モデルナ(Moderna)、シスコ・システムズ(Cisco Systems)、インテュイット(Intuit)、マーベル・テクノロジー(Marvell Technology)の6社が加わり、計22社に増えていた。
OKXICEは、暗号資産(仮想通貨)取引所OKXと、ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社インターコンチネンタル・エクスチェンジ(Intercontinental Exchange:ICE)の両グループの企業が50%ずつ出資する合弁会社だ。同社は、トークン化した米国株式の24時間・週7日の取引を計画している。
同プラットフォームでは、ブロックチェーン「Xレイヤー(X Layer)」上に展開したユニスワップv4(Uniswap v4)の流動性プールを利用する。本人確認などを通過した利用者が、トークン化株式とステーブルコインを交換するパーミッション型の仕組みとなる。
今回の異議通知は、米証券取引委員会(SEC)が9月17日に公表した制度「イノベーション・エグゼンプション(Innovation Exemption)」に基づく手続きに関わる。同制度は、一定条件を満たすトークン化証券の取引プラットフォームに対し、証券取引法上の「取引所」の定義からの適用除外を一時的に認めるものだ。
同制度では、発行会社と関係のない第三者がトークン化した株式を取り扱う場合、取引プラットフォームは元の株式の発行会社に書面で事前通知する必要がある。発行会社が通知を受領してから、少なくとも30暦日が経過するまで取引を開始できない。
発行会社が通知受領から30暦日以内に書面で異議を通知した場合、そのプラットフォームは当該トークン化株式を同制度の下で取り扱えない。また、異議通知を受領した事実を5営業日以内に公式公告へ反映する必要がある。今回の異議による取り扱いの制限も、OKXICE TSVに関するものとなる。
異議通知提出企業一覧(計33社)
セレブラス・システムズ(Cerebras Systems)、アップラビン(AppLovin)、アプライド・デジタル(Applied Digital)、ロケット・ラボ(Rocket Lab)、コアウィーブ(CoreWeave)、ベライゾン(Verizon)、アプライド・オプトエレクトロニクス(Applied Optoelectronics)、ブロードコム(Broadcom)、ユナイテッドヘルス・グループ(UnitedHealth Group)、ゴールドマン・サックス、マイクロソフト、クアルコム(Qualcomm)、キャタピラー(Caterpillar)、マクドナルド(McDonald’s)、ウエスタンデジタル(Western Digital)、アルファベット、アーム・ホールディングス、ウェルズ・ファーゴ、モデルナ、シスコ・システムズ、インテュイット、マーベル・テクノロジー、IBM、アイオンキュー、オラクル、インテル、JPモルガン・チェース、AMD、アプライド・マテリアルズ、コカ・コーラ、アドビ、デル・テクノロジーズ、サンディスクの計33社。