アンソロピックがIPO申請、ナスダック上場目指す。暗号資産市場の先物で約1.9兆ドルの推定評価

ティッカーは「ANT」、公開価格と募集株数は未定

生成AI「クロード(Claude)」を開発する米アンソロピック(Anthropic)が、新規株式公開(IPO)に向けた登録届出書「Form S-1」を米証券取引委員会(SEC)に提出したと10月26日に発表した。

同社は、クラスA普通株式をナスダック・グローバル・セレクト市場に上場する計画だ。ティッカーシンボルは「ANT」を予定している。募集株数と公開価格の範囲は未定で、発表時点では登録届出書も発効していない。

アンソロピックは今年6月1日、IPOに向けたS-1の草案をSECに非公開で提出したと発表していた。今回、登録届出書が公開された形となる。

一方、暗号資産(仮想通貨)市場では、上場前からアンソロピックの評価額を対象とした取引が行われている。暗号資産メディア「ビットコインドットコム(Bitcoin.com)」は10月26日、バイナンス(Binance)などで取引される同社に関連した無期限先物の10月25〜26日の価格が、約1.87兆ドル(約294兆5,250億円)の推定企業評価額を示していたと報じた。

こうした上場前の無期限先物は、未上場企業の評価額を参照するデリバティブ(金融派生商品)だ。例えば、ハイパーリキッド(Hyperliquid)上でアンソロピックを対象とする「ANTH」を提供するエントロピー(Entropy)は、同商品を取引しても、株式の所有権や議決権、配当を受け取る権利、IPOでの株式割当を受ける権利は得られないと説明している。

暗号資産ウォレット「メタマスク(MetaMask)」の公式Xでも、アンソロピックの上場前無期限先物が利用可能になったと告知された。利用者はロングまたはショートのポジションを取れるという。

また、予測市場プラットフォーム「ポリマーケット(Polymarket)」では、アンソロピックの上場初日の終値ベースの時価総額を予測する市場が設けられている。同プラットフォームの運営側は10月26日の公式X投稿で、時価総額が2兆ドル(約315兆円)を超える確率が投稿時点で44%となっていると紹介した。

予測市場では、将来の出来事に関する契約の売買を通じて、市場参加者の見通しが価格に反映される。なお、無期限先物が示す推定評価額や予測市場の確率は、同社のIPOにおける正式な公開価格や評価額を示すものではない。

参考:アンソロピック・S-1書類・ビットコインドットコム・エントロピー
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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