ハイパーリキッド、HYPE・BTC担保の手動借入サービス提供開始

手動借入「Manual Borrows」が提供開始

分散型取引プラットフォーム「ハイパーリキッド(Hyperliquid)」が、暗号資産(仮想通貨)HYPEとBTCを担保に、ステーブルコインUSDCとUSDTを借り入れられる「手動借入(Manual Borrows)」の提供を開始した。ハイパーリキッド公式Xアカウントから9月18日に発表された。

ハイパーリキッドは独自のレイヤー1ブロックチェーンで、暗号資産の現物取引や無期限先物取引などを提供している。HYPEはハイパーリキッドのネイティブトークンだ。

手動借入は、ハイパーリキッド上の注文や取引、証拠金などを処理する基盤「ハイパーコア(HyperCore)」上で提供される。ユーザーが保有する現物資産やデリバティブのポジションなどをまとめて担保として扱う「ポートフォリオマージン(Portfolio Margin)」も、同じハイパーコアの基盤を利用する。発表では、同日に同基盤上で2億6,900万ドル(約427億円)相当の資産が借り入れられていたとのことだ。

手動借入とポートフォリオマージンでは、借入方法が異なる。手動借入ではユーザーが自ら借入操作を行う。一方、ポートフォリオマージンでは必要に応じて借入が自動的に行われるため、手動での借入操作は利用できない。

手動借入の借入可能額は、担保として供給したHYPEまたはBTCの数量とオラクル価格、LTV(Loan to Value:担保価値に対する借入額の割合)によって決まる。HYPEのLTVは65%、BTCは50%に設定されている。例えば4,000ドル(約63万円)相当のHYPEを担保として供給した場合、最大2,600ドル(約41万円)相当のUSDCまたはUSDTを借り入れられる。

借り入れたUSDCとUSDTには利息が発生する。一方、USDCとUSDTを供給したユーザーは利息を受け取れる。金利は、供給された資産のうちどの程度が借り入れられているかを示す利用率(utilization)によって決まる。担保として供給したHYPEとBTCには利息は付かず、供給したUSDCとUSDTは手動借入の担保にはならない。

借り入れ後に担保価格が下落するなどして、借入額が担保資産ごとに設定された清算しきい値に基づく水準を超えると、部分清算が実行される。清算しきい値はHYPEが82.5%、BTCが75%に設定されている。例えばHYPEのみを担保とする場合、借入時には担保価値の最大65%まで借り入れられるが、その後、この割合が82.5%を超えると部分清算の対象となる。担保価格の下落のほか、追加の借り入れ、担保の引き出し、借入利息の蓄積などによって清算に近づく可能性があるとのことだ。

 

参考:ハイパーリキッド
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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