マネックスGが「マネックス・オンチェーン金融研究所」創設、オンチェーン金融の社会実装へ

オンチェーン金融の研究から事業化まで支援

マネックスグループが、オンチェーン金融の研究と社会実装を推進する組織「マネックス・オンチェーン金融研究所」を8月5日に創設した。同社が同日発表した。

オンチェーン金融とは、証券や決済などの金融取引や資産管理をブロックチェーン上で行う金融の仕組みだ。同研究所は、グローバル標準となるオンチェーン金融の在り方を研究し、その社会実装を推進するという。

具体的には、世界各国の規制動向や技術革新を継続的に調査・分析するとともに、日本の法制度や市場環境を踏まえたオンチェーン金融の仕組みを構想。金融機関やスタートアップなどに対し、サービス設計から事業化、社会実装までを一気通貫で支援するとのこと。

同研究所では、マネックスグループ各社が持つ技術・知見・顧客基盤と、マネックス・アセットマネジメントが持つ運用商品の組成力を活用するという。

主な研究・活動テーマとして、オンチェーン金融インフラや社会実装に必要な機能・法制度の研究、現実資産(Real World Assets:RWA)を含むトークン化資産の組成・流通に向けた研究、ステーブルコインの活用に向けた研究が挙げられている。

研究所長には、マネックスグループの松嶋真倫氏が就任した。参加予定メンバーには、マネックスグループのほか、コインチェック(Coincheck)、ネクスト・ファイナンス・テック(Next Finance Tech)、マネックス・アセットマネジメント、マネックス証券の役員・担当者が名を連ねている。

同社によると、米国では証券のトークン化やオンチェーン化に向けた取り組みが進み、日本でも「経済財政運営と改革の基本方針2026(骨太方針2026)」に「オンチェーン金融の推進」が明記されるなど、金融インフラの変革に向けた機運が高まっているという。

マネックスグループは2018年にコインチェックをグループに迎えて以降、暗号資産(仮想通貨)交換業に加え、IEO(Initial Exchange Offering)やステーキングサービスなどを展開してきた。また、2025年にコインチェックグループへ加わったネクスト・ファイナンス・テックは、カントンネットワーク(Canton Network)にバリデーターとして参加するなど、ブロックチェーンを活用した金融取引の実現に取り組んでいる。

マネックスグループは将来的に、トークン化証券や暗号資産、ステーブルコインなどが次世代の金融インフラ上で相互に連携し、より効率的で新しい金融商品やサービスが生み出されるとの見方を示している。

参考:マネックスグループ
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/4話題】zERC20 v2がメインネット公開、バイナンスが巨額流出の初期調査公表、個別株の無期限先物が米登録取引所で取引可能になど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

コンセンシス、金融機関向け相互運用製品を提供開始。ブリッジ不要で台帳間取引に対応

イーサリアム(Ethereum)関連のインフラ開発企業コンセンシス(Consensys)が、金融機関が運用する異なる台帳間の取引を調整するソフトウェア製品「ソブリン・ネットワーク・インターオペラビリティ(Sovereign Network Interoperability)」の提供開始を11月2日に発表した

北朝鮮、バイナンス巨額流出事件への関与否定。FBI発表を「政治的挑発」と批判=報道

海外大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)から60億ドル超(約9,468億円超)の暗号資産が流出した事件について、北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)総書記の妹で、朝鮮労働党総務部長を務めるキム・ヨジョン(金与正)氏が、北朝鮮の関与を否定した