BitpandaがL2構築へ
欧州で暗号資産(仮想通貨)、株式、ETFの投資プラットフォームを提供するビットパンダ(Bitpanda)が、イーサリアム(Ethereum)レイヤー2ブロックチェーン「ビジョンチェーン(Vision Chain)」の構築を3月25日に発表した。なお同チェーンのメインネットは年内開始が目指されている。
ビジョンチェーンは、金融機関がトークン化資産の発行・管理に必要な自前インフラを構築しなくても、それらを大規模に実行可能にする基盤とのこと。ビジョンチェーンの基盤技術には、オプティミズム(Optimism)のOPスタック(OP Stack)が採用されているという。
同チェーンは、コンプライアンス、カストディ、スケーラブルなRWA(現実資産)対応を通じて、伝統金融とWeb3を接続するレイヤー2と位置づけられている。
開発者はビジョンチェーン上で、現実資産と機関投資家の流動性を活用しながら、あらかじめ利用者基盤がある環境に向けたプロダクトを開発できるという。ユーザーは、ビットパンダ、DeFiウォレット、または同社の企業パートナーを通じて、新しい種類の資産、商品、アプリケーションにアクセスできるとしている。
ビットパンダは、ビジョンチェーンの設計上の柱として3つの要素を挙げた。1つ目は、EU(欧州連合)の「暗号資産市場規制(MiCA/MiCAR:Markets in Crypto-Assets Regulation)」や、金融商品市場規制「MiFID II」など欧州規制への対応を意識した設計だ。2つ目は、ユーロ建てステーブルコインまたはビジョンチェーンのネイティブトークン「VSN」を使った安定的な手数料設計。3つ目は、金融機関レベルの取引量を処理できる基盤を備えることだ。
また、ビットパンダはビジョンチェーン上の開発者に対し、トークン保有者向けの実用性を自らのプロダクトに直接組み込むための助成を提供するとしている。ビットパンダは、VSNを自社エコシステム内のトークンにとどまらない、ビジョンチェーン上に構築される欧州のブロックチェーン経済を支えるトークンとして位置づけている。なお、公式の法的注記では、ビジョンチェーンとVSNの発行主体は独立したスイス財団「ビジョンWeb3財団(Vision Web3 Foundation)」とされている。
参考:ビットパンダ
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