ビットマイン、人気ユーチューバー「MrBeast」創業のビースト・インダストリーズに2億ドル投資

ビットマインが人気YouTubeチャンネル創業企業に2億ドル投資

ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズ(Bitmine Immersion Technologies:以下、ビットマイン)が、ビースト・インダストリーズ(Beast Industries)に対し2億ドル(約317億円)の株式投資を行うと1月15日に発表した。

米証券取引所NYSEアメリカン(NYSE American)上場のビットマインは、上場企業におけるイーサリアム保有量は世界最多で、イーサリアムを含む暗号資産全体の保有額では、上場企業でビットコインを最も保有するストラテジー(Strategy)に次いで世界第2位となっている。

一方、ビースト・インダストリーズは、登録者数世界一のYouTuber「ミスタービースト(MrBeast)」が創業した企業だ。チャンネル登録者数は4億5,000万人を超える。また同社はユーチューブチャンネル運営の他、スナック菓子ブランド、CPG(消費財)事業などを展開している。

ビットマインの会長を務めるトーマス・トム・リー(Thomas “Tom” Lee)氏は、ミスタービーストについて、Z世代やアルファ世代、ミレニアル世代に対するリーチとエンゲージメントが極めて大きい世代を代表するコンテンツクリエイターだと説明した。また、ビースト・インダストリーズについては、クリエイター主導型プラットフォームとして最大規模かつ革新的な存在だとしている。

一方、ビースト・インダストリーズの最高経営責任者(CEO)であるジェフ・ハウゼンボルド(Jeff Housenbold)氏は、今回の投資が同社の成長施策を支えるとともに、今後立ち上げを予定している金融サービス・プラットフォームにおいて、分散型金融(DeFi)を取り入れる方法を検討していくと述べた。

ビットマインは今回の発表とあわせて、同社が掲げるデジタル資産戦略についても説明している。同社は「ザ・アルケミー・オブ・5%(the alchemy of 5%)」という方針のもと、イーサリアムを主要なトレジャリー資産として位置付け、ステーキングや分散型金融(DeFi)など、プロトコルレベルの仕組みを活用するとしている。

また、2026年第1四半期には、自社資産向けのステーキング基盤となる米国製バリデータネットワーク「メイヴァン(MAVAN:Made-in America Validator Network)」を立ち上げる予定だという。

一方で、ビットマインがエンターテインメント分野の企業に多額の投資を行った狙いについては具体的に言及されていない。この点について、市場関係者の間では、今回の投資を暗号資産や分散型金融(DeFi)を今後一般消費者層に届けるための「流通チャネル」への投資ではないかと捉える見方も出ている。

実業家で独立系アナリストのシャナカ・アンスレム・ペレラ(Shanaka Anslem Perera)氏は、自身のXで今回のビットマインの投資を「金融商品そのものへの投資というよりも、将来的な暗号資産やDeFiの利用者層拡大を見据えた分配・流通面への投資」と位置付けて考察している。ビースト・インダストリーズは若年層を中心に世界規模の影響力を持つことから、将来的に同社が金融サービス分野へ展開した場合、そのリーチが暗号資産関連サービスの普及につながる可能性があるとのことだ。

ただし、こうした見方はあくまで市場の一部の意見であり、現時点でビットマインやビースト・インダストリーズが具体的な事業計画やスケジュールを示しているわけではない。今回の投資が、両社の事業にどのように結びついていくのかは、今後の動向を見守る必要がある。

参考:プレスリリース
画像:iStocks/Ket4up

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