暗号資産特化のAIインテリジェン提供「Surf」、パンテラやコインベースらから1,500万ドル調達

大津賀新也

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「Surf」がパンテラ主導で1,500万ドル調達

暗号資産(仮想通貨)などデジタル資産向けAIインテリジェンスプラットフォーム提供の「Surf(サーフ)」が、Pantera Capital(パンテラキャピタル)主導による1,500万ドル(約23.5億円)の資金調達を実施したと12月10日に発表した。

この調達ラウンドには、Coinbase Ventures(コインベースベンチャーズ)Digital Currency Group(デジタルカレンシーグループ:DCG)も参加した。

「Surf」は、シンプルなチャットインターフェースを通じて正確で信頼できるインサイトを提供する、デジタル資産向けのAIインテリジェンスプラットフォームだ。独自データとドメイン特化型モデルを用いて、機関投資家および個人投資家がプロジェクトを分析し、市場状況を理解し、自信を持って意思決定できるよう支援している。

質問を入力することで回答が得られる。日本語にも対応(「Surf」サービス画面より

今回の調達資金は、より高度なドメイン特化型AIである「Surf 2.0」の開発と、「Surf」のエンタープライズ向けサービス拡大に充てられるとのこと。

「Surf 2.0」では、より高度なモデル、拡張された独自データセット、そして熟練アナリストが通常行うマルチステップのワークフローを実行できる新たなエージェントが導入される。またエンタープライズ向けソリューションには、強化されたセキュリティ管理、専用インフラ、そして機関要件に対応するSOC2準拠が追加されるとのこと。

なお「SOC2(Service Organization Control Type 2)」は、米国公認会計士協会(AICPA)が定めたトラストサービス規準(Trust Service Criteria)に従い、クラウドサービス等のアウトソーシング事業者のセキュリティ、可用性、処理の完全性、機密保持およびプライバシーに関連する内部統制を評価した結果と意見を表明した報告書を指す。

「Surf」のプラットフォームは、ソーシャルセンチメント、オンチェーン活動、トークンおよび市場の挙動を高度なロジックで分析するマルチエージェントアーキテクチャを採用しているという。インサイトはシンプルなチャットインターフェースを通じて提供され、手作業でミスの起こりやすいリサーチに頼ることなく、単一のアクセスポイントで利用できるとのこと。

「Surf 1.0」では、ジュニアアナリストの業務が遂行できるかを評価するベンチマーク「CAIA」において、GrokやGPTを最大4倍上回るパフォーマンスを記録したという(データ参照)。この結果は、汎用モデルの限界と、投資家が一貫性のある信頼できる分析のために専門システムに移行している理由を浮き彫りにしているとのことだ。

今年7月にローンチした「Surf」はすでに、「年間数百万ドルの経常収益」、「100万件以上のリサーチレポート生成」、「月次50%の成長」、「主要取引所およびリサーチ企業の80%がSurfを利用」といった実績を作っている。

「Surf」の共同創業者兼CEOであるライアン・リー(Ryan Li)氏は「人々が金融判断を下すとき、求めているのは信頼できる情報です。汎用的なAIツールはそのために作られていません」とし、「私たちは、特にクリプトのように変化の速い市場において、人々が頼ることのできるものを提供するためにSurfを構築しています」と述べている。

またPantera Capitalのパートナーであるニハル・マウンダー(Nihal Maunder)氏は「デジタル資産のリサーチには、一般的なLLMがうまく扱えない高度なコンテクストと詳細が常に必要でした。Surfはその課題に真剣に取り組んだ初めてのチームのひとつであり、彼らが示してきたトラクションは、市場がまさにこうしたツールを待ち望んでいたことを示しています」とコメントを寄せている。

関連リンク/お問い合わせ先

「Surf」公式サイト
・お問い合わせは上記公式サイトか、press@cybertinolab.com までメールでご連絡ください。

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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