クロスチェーンコンポーザビリティ「Espresso Network」、メインネットローンチ

「Espresso Network」がメインネットローンチ

クロスチェーンコンポーザビリティを実現するためのインフラストラクチャを開発するエスプレッソシステム(Espresso Systems)が、「エスプレッソネットワーク(Espresso Network)」の初期段階を11月11日にメインネットローンチした。

「エスプレッソネットワーク」は、コンファーメイションレイヤーとして機能するネットワークであり、L2ネットワーク間の高速なブリッジや分散化されたシーケンス、低コストのデータ可用性(DA)機能などをサポートしている。

今回ローンチされたのは、メインネット初期段階であり「メインネット0(Mainnet0)」と呼ばれており、機能の階層化、早期ローンチ パートナーのオンボーディング、設計の改良、ノードオペレーターセットの分散化を目標としている。

なお同ネットワークは初期段階として、カルテシ(Cartesi)のLinuxベーススタック、アービトラム(Arbitrum)のニトロ(Nitro)スタック、エアチェーン(Airchains)のzkFHEスタックとの統合をサポートする。また来年にはOPスタック「OP Stack」やポリゴンCDK(Polygon CDK)との統合もサポート予定とのことだ。

「エスプレッソネットワーク」のメインネットは、6大陸に地理的に分散された100個のノードで開始され、各ノードは許可された約20人のノードオペレーターによって運営されるという。これは今後リリースごとに拡大され、来年にはプルーフオブステークス(PoS:Proof of Stakes)に完全に移行される予定とのことだ。

「エスプレッソシステム」は、イーサリアム(Ethereum)のL2ネットワーク間の相互運用性を強化するクロスチェーンコンポーザビリティ技術の研究および開発をしている企業だ。すべてのネットワークが1つのネットワークであるかのように連携できるようなインフラストラクチャやインセンティブメカニズムの構築を目指している。

参考:エスプレッソブログ
画像:iStocks/Who_I_am・Smederevac

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

カルシ、米国向けにセイネイティブの「SEI」と「USDC」入出金に対応

米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)で、レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」のネイティブトークンSEIおよび同ネットワーク上の米ドル建てステーブルコインUSDCの入出金が可能になり、同資産を用いたイベント契約取引の資金移動ができるようになった。Xより12月3日に発表されている

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した