金融庁参加のブロックチェーン国際ネットワーク「BGIN」が第1回ミーティング開催を発表

金融庁参加のブロックチェーン国際ネットワーク「BGIN」が第1回ミーティング開催を発表

金融庁ら参加のブロックチェーンに関する国際ネットワーク「BGIN(ビギン・Blockchain Governance Initiative Network)」が第1回ミーティングを開催することを11月11日に発表した。

「BGIN」はブロックチェーンコミュニティの持続的な発展のため、すべてのステークホルダーの共通理解の醸成や直面する課題解決に向けた協力を行うためのオープンかつ中立的な場を提供することを目的として設立された国際ネットワークだ。今年3月の設立発表の際には当面の活動目標を「オープンかつグローバルで中立的なマルチステークホルダー間の対話形成、各ステークホルダーの多様な視点を踏まえた共通な言語と理解の醸成、オープンソース型のアプローチに基づいた信頼できる文書とコードの不断の策定を通じた学術的基盤の構築」としていた。

「BGIN」第一回のミーティングはインドのムンバイをバーチャルホストに11月23~25日の21:00~24:00(日本時間)にてオンラインで開催され、誰でも参加が可能となっている。金融庁によるとこのミーティングでは、分散型金融システムのガバナンスに関する諸課題について、技術開発者や規制当局、企業から消費者などのマルチステークホルダーによる議論が行われる他、「BGIN」のロードマップについても説明される予定とのことだ。

また金融庁はこのミーティングのアジェンダ例として「分散型金融技術によるイノベーションの実現と規制目的の達成の両立」、「中央集権型/分散型の暗号資産カストディアンにおけるキー・ライフサイクル・マネジメントのあり方」、「エンジニアや規制当局者等によるチュートリアル・セッション」を挙げている。

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編集部のコメント

金融庁のウェブサイトには「G20:分散型金融システムのガバナンスの課題についての取組み」が公開されており、ブロックチェーンに関する新しい国際的なネットワークである「BGIN」設立までの経緯を説明した「Road to BGIN」や「BGIN」の概要、「BGIN」に関する最新情報が随時更新されています。

なおBGIN創設メンバーには、コインベース最高情報セキュリティ責任者フィリップ・マーティン氏、イーサリアム財団コア研究者ダニー・ライアン氏、クラーケン 最高執行責任者デービッド・リプリー氏、フォビ・ブロックチェン・アカデミーディレクター李 慧氏や、日本からは金融庁 フィンテック室長三輪純平氏、金融庁 総合政策局総務課国際室課長補佐の高梨佑太氏、株式会社インターネットイニシアティブ / CGTF シニアエンジニア須賀祐治氏、 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科 特任教授鈴木 茂哉氏などが参加しています。

コメント:大津賀新也(あたらしい経済)

(images:iStock/Tuadesk・Ilya-Lukichev・pgraphis)

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あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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