ハウス・オブ・ドージは一部事業を拠出し株式取得へ
独立組織「ドージコインラボ(Dogecoin Labs)」が、ドージコイン財団(Dogecoin Foundation)との提携に基づく設立を10月21日に発表した。同組織は、暗号資産(仮想通貨)「ドージコイン(DOGE)」の関連製品や知的財産、開発チームを集約し、DOGEの利用拡大を進める。
米ナスダック上場のハウス・オブ・ドージ(House of Doge)も同日、ドージコインラボとの提携に関する最終契約を締結したと発表した。同社は、製品・技術開発や商業活動に関する一部事業と関連資産を拠出し、対価としてドージコインラボの株式を取得する予定だ。
ハウス・オブ・ドージは、投資商品のトークン化を手掛けるほか、スポーツチームの持分を保有する企業だ。
財団はドージコインラボを公式商業パートナーとする契約を新たに締結した。また、財団とハウス・オブ・ドージの従来の独占的な商業契約は、新たな長期ライセンス契約に置き換えられた。
ドージコインラボは、ウォレット「マイドージ(MyDoge)」、アプリケーション基盤「ドージOS(DogeOS)」、事業者向け決済アプリ「サッチアプリ(Such App)」を保有・運営する方針だ。CEOは、マイドージとドージOSの創業者ジョーダン・ジェファーソン(Jordan Jefferson)氏が務める。
発表によると、マイドージは、利用者自身が秘密鍵を管理するセルフカストディ型ウォレットで、50万人超の利用者を持つ。直近で提供が始まった「MyDoge V3」は、ドージOS上で開発されるアプリを利用者へ届ける役割を担う。
ドージOSは、イーサリアム仮想マシン(EVM)に対応するドージコイン向けのアプリケーション基盤だ。開発チームは9月30日に公開テストネットを立ち上げており、開発者はDeFi(分散型金融)、決済、ゲーム、AIなどのアプリを構築・検証できる。
サッチアプリのベータ版は、DOGEによる商品・サービスの販売や請求書発行、対面でのQRコード決済に対応する。今後はドージOSとの連携も予定している。
ドージコインラボは、利用者向けサービスとアプリ開発基盤を一つの組織に集約し、開発作業の重複削減や開発期間の短縮につなげるとしている。一方、財団は引き続き、オープンソース開発の支援やコミュニティー活動などを担う。
ハウス・オブ・ドージは、新たな長期ライセンスのもと、21シェアーズ(21Shares)とのDOGE関連のETF(上場投資信託)やETP(上場取引型金融商品)での協業を継続する権利を持つ。対象は、米ナスダック上場の「TDOG」と2倍ロング型の「TXXD」、スイスSIX証券取引所に上場するドージコインETPだ。ライセンスには、トークン化したオルタナティブ(代替)投資商品を将来開発する権利も含まれる。
同社は、製品・技術開発部門を直接運営するための費用や将来の資金需要を抑え、オルタナティブ投資商品のトークン化やスポーツ分野への戦略投資を活用する成長施策に経営資源を振り向ける方針だ。