XRPL上のRLUSDを従来の銀行サービスと一体提供
米クロスリバー銀行(Cross River Bank)が、米リップル(Ripple)との提携により、米ドル連動ステーブルコイン「リップルUSD(RLUSD)」を独自の銀行基幹システムに統合したと10月15日に発表した。
統合先は、同行の「Core Operating System(COS)」だ。今回の統合では、パブリックブロックチェーン「XRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)」上のRLUSD取引に対応する。
同行を利用するフィンテック企業は、システム間を連携する単一のAPI接続を通じて、RLUSDによる決済と従来の銀行サービスを利用できる。利用企業が独自にブロックチェーン基盤を構築する必要はないという。
具体的には、米ドルとRLUSDの交換に加え、RLUSDを活用した国際送金の精算や企業の資金移動を24時間365日行えるとしている。また、同じ銀行プラットフォームから、ACH(米国の銀行間送金網)や電信送金、即時決済にもアクセスできるという。
両社は、従来の送金手段にRLUSDを加えることで、企業が用途に応じて送金手段を選べるようにし、精算にかかる時間の短縮につなげるとしている。なお、今回のサービスは、現時点では米国の一部の州でのみ提供されている。対象となる州の具体名は、同発表では示されていない。
RLUSDは、企業や金融機関による決済、送金、資金管理などでの利用を想定したステーブルコインだ。リップルによると、米ドル預金や米国債、現金同等物などの準備資産で発行額の全額を裏付けている。
リップルは10月14日にも、証券取引基盤を提供するドライブウェルス(DriveWealth)との提携を発表している。同提携では、XRPL上のRLUSDによる精算や、企業向け決済ソリューション「リップル・ペイメンツ(Ripple Payments)」を活用した海外パートナー企業からの資金受け入れ、デジタル資産の保管機能の導入に取り組む。
ドライブウェルスは、欧州でのRLUSDによる精算に向けて統合作業を進めており、将来的には米国への拡大を計画している。米国株の受け渡しが取引翌営業日の「T+1」で行われる一方、国境を越えた米ドル送金にはそれ以上の時間がかかる場合があることが、提携の背景にあるという。
また、リップルが公表した10月1日時点のデータでは、RLUSDの流通額は25億980万ドル(約3,961億円)となった。同時点の準備資産は26億3,380万ドル(約4,157億円)だった。
参考:クロスリバー銀行
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