TOPPANとSBI XDC、「vLEI」と「XDC Network」でファクタリング取引のオンライン化実証

法人確認の自動化と債権情報の真正性を検証

TOPPAN(トッパン)とSBI XDC Network APAC(SBI XDCネットワークAPAC)が、法人デジタル証明書「vLEI」を活用し、ファクタリング取引をオンライン化する実証を実施したと7月10日に発表した。実証期間は6月23日から7月6日まで。

ファクタリングとは、企業などが保有する売掛債権を支払期日前に売却し、資金を調達する仕組みだ。

今回の実証では、TOPPANが提供するvLEIと、SBI XDCがレイヤー1ブロックチェーン「XDC Network」上で提供する貿易DXアプリケーションを接続した。

実証には、SBIグループで中古自動車や中古車部品の輸出事業を展開するSSトレーディングの過去の取引データが用いられた。中古車部品の輸出におけるファクタリング取引を対象に、vLEIを使った法人確認と、貿易DXアプリ上に記録した債権情報の真正性が検証された。

その結果、従来は信用調査が難しかった海外バイヤーなどについて、法人および所属する従業員の実在性確認をオンラインで自動化できることを確認したという。

また、債権情報に紐づけて記録されたvLEIを検証することで、その債権記録が真正なものであることを、暗号技術を用いて改ざん困難な形で証明できることも確認された。これにより、ファクタリングの申し込みから取引前審査までをオンライン化できることが示された。

vLEIは「verifiable Legal Entity Identifier」の略称。国際規格「ISO 17442」に基づく世界共通の法人識別コード「LEI」と、検証可能なデジタル証明書を組み合わせた仕組みだ。法人だけでなく、その法人に所属する個人の役職や権限などもデジタル上で検証できる。

なおTOPPANグループのTOPPANエッジ(TOPPAN Edge)は2025年9月、日本企業として初めて、国際LEI財団(GLEIF)からvLEIの適格発行機関「QVI(Qualified vLEI Issuer)」に認定されている。

SBI XDCは、SBIホールディングスと、XDC Networkを展開するトレードフィネックス・テック(TradeFinex Tech)との合弁会社として、2023年12月18日に設立された。XDC Networkを活用した貿易金融や企業間決済の効率化に取り組んでいる。

SBI XDCとSSトレーディングは2024年12月から、中古車および中古車部品の輸出手続きの効率化や、輸送期間中のファクタリング、スマートコントラクトを用いた債権回収の自動化に向けた取り組みを進めていた。

TOPPANとSBI XDCは今後、今回の実証成果をもとに、vLEIを活用したファクタリング取引の実運用を目指す。また中古車部品の輸出をはじめとする国際貿易で、なりすましや不正取引のリスク低減、サプライチェーン全体のDXに取り組むとしている。

参考:TOPPAN
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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