SBIネオメディアが電通・電通デジタルと提携
SBIネオメディアホールディングス、電通、電通デジタルの3社が、戦略的業務提携を締結したと6月1日に発表した。3社は、国内外の広告・マーケティング業界における商取引の通貨や仕組みについて、Web3やステーブルコイン等を活用した次世代型金融・取引システムの検討を進めるとのこと。
SBIネオメディアホールディングスは、2025年5月19日に設立された、金融とIP・メディアを融合した「SBIネオメディア生態系」の構築に向けた会社だ。同社は、SBIグループのメディア・エンタテインメント・マーケティング事業を統括している。
3社は今回の提携を通じて、SBIネオメディア生態系の構築を目指すとともに、共感、信頼、熱狂を生み出す「感情経済圏構想」の実現を目指すという。
今回の提携でブロックチェーン領域として注目されるのは、広告・マーケティング業界における「商取引の通貨や仕組み」を対象に、Web3やステーブルコイン等の活用が検討対象に含まれている点だ。
公式発表では、オンチェーン等を活用した次世代金融・取引システムを検討し、将来的にメディア、アフィリエイター、インフルエンサー等との広告取引の仕組み構築を目指すと説明されている。
一般に広告取引では、広告主、広告会社、媒体社、アフィリエイター、インフルエンサーなど複数の関係者が介在し、掲載料、成果報酬、手数料、国境をまたぐ支払いなどが発生する。今回の発表では具体的な実装内容は明らかにされていないものの、ステーブルコインやオンチェーン技術を活用することで、将来的には広告取引における支払い、精算、取引記録、報酬分配などの効率化や透明性向上につながる可能性も考えられる。
なお、今回の提携において、具体的に利用するステーブルコインの種類やブロックチェーン、実証実験の時期、対象地域などは明らかにされていない。そのため現時点では、Web3やステーブルコインを活用した広告取引の仕組みについて、3社が検討を進める段階にあるといえる。
提携の具体的な内容としては、地域の新聞社・放送局・地域金融機関との連携による地方創生モデルの構築、国内電通グループが保有・活用する生活者データとSBIグループが保有する金融トランザクションデータ等を活用したマーケティングサービスの開発が挙げられている。データ活用については、適切なプライバシー保護と法令遵守を前提とするという。
また3社は、これらのデータ等を教師データとして活用し、マーケティング精度の向上や業務効率化を実現するAIソリューションを共同で研究・開発するとのこと。
このほか3社は、データ起点型の広告・マーケティングを軸とした新たなエージェンシー機能の構築とその提供についても連携するという。メディア関連企業やSBIネオメディア生態系企業との横断的な連携を通じ、金融とメディアを融合した新規サービスやビジネスモデルの企画・開発も進める予定とのこと。
参考:SBI
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