クラーケン、機関投資家向けにカスタム型暗号資産利回り戦略を提供開始。ビットワイズと連携で

暗号資産を保有したまま運用する仕組みを機関投資家向けに提供

米暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)の機関投資家向け部門である「クラーケン・インスティテューショナル(Kraken Institutional)」が、同取引所初となる「カスタム型の利回り投資ソリューション」の提供を開始したと2月5日に発表した。

同ソリューションは、暗号資産の投資運用企業「ビットワイズ・アセット・マネジメント(Bitwise Asset Management)」との連携により提供される運用戦略「ビットワイズ・カスタム・イールド・ストラテジー(Bitwise Custom Yield Strategy)」だ。対象となるクラーケン・インスティテューショナルの顧客は、ビットワイズが管理する暗号資産の運用戦略にアクセスできる。

同戦略における日々のポートフォリオ運用はビットワイズが担う。一方で、顧客資産はクラーケンの適格カストディ内に保管されたまま運用され、取引執行やリスク管理、ガバナンス、継続的な監督はクラーケンが提供する。

なおカスタム型の利回り投資ソリューションとは、暗号資産を単に保有するのではなく、専門の運用会社が設計・管理する運用戦略を通じて、利回り獲得を目指す仕組みを指す。一般的な商品型の投資サービスとは異なり、投資家ごとの条件や要件に応じて内容を調整できる点が特徴とされている。

こうしたカスタム型の運用が求められる背景には、機関投資家が抱える規制対応やリスク管理、流動性要件などがある。現在、多くの機関投資家はビットコインなどの暗号資産を保有している一方で、それらを運用に活用できていないケースも少なくないとされる。利回りを得るための手段は存在するものの、複数の取引所やカストディアン、運用会社をまたぐ必要があるなど、提供形態が分散している点が課題とされてきた。

クラーケン・インスティテューショナルは、今回の取り組みにより、機関投資家が求める要件に配慮した形で運用戦略へのアクセスを提供すると説明している。

また今回のカスタム型利回り戦略の提供は、クラーケン・インスティテューショナルの長期的な構想に向けた最初のステップに位置付けられるという。同部門は今後、外部の専門運用会社による戦略に加え、クラーケン・インスティテューショナルが運用する戦略も段階的に提供する予定だとしている。

クラーケン・インスティテューショナルは、今回の取り組みを皮切りに、機関投資家が暗号資産をより柔軟に活用できる運用環境の整備を進めるとしている。暗号資産の「保有」にとどまらない活用手段の拡大につながるかが今後の焦点となる。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

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