ビッサムがプロモーション報酬をビットコインで誤配布
韓国の暗号資産(仮想通貨)取引所ビッサム(Bithumb)が、プロモーション報酬として顧客に誤って総額400億ドル(約6兆2,894億円)超相当のビットコイン(Bitcoin)を配布してしまい、取引所内で急激な売りが発生したと2月7日に発表した。
ビッサムは、このミスが2月6日に起きたとして謝罪するとともに、誤配布した62万BTC(現行価格で約440億ドル、約6兆9,183億円相当)のうち99.7%を回収したと説明した。さらに、影響を受けた695人の顧客について、2月6日の誤配布から35分以内に取引と出金を制限したという。
ビッサムはプロモーション施策の一環として、各ユーザーに2,000ウォン(1.40ドル、約220円)以上の少額の現金報酬を配布する予定だった。しかし報道によれば、当選者には少なくとも1人あたり2,000BTCが配布されていたという。
ビッサムは声明で、「本件は外部からのハッキングやセキュリティ侵害とは無関係であり、システムの安全性や顧客資産管理に問題はないことを明確にしたい」と述べた。
しかし、金融委員会(Financial Services Commission:FSC)など韓国の金融規制当局は、この出来事について「暗号資産の脆弱性とリスクを露呈した」と指摘した。
規制当局は緊急会議後の声明で「暗号資産取引所の内部統制システム、ならびに暗号資産の保有・運用状況を点検し、不正や不備が見つかった場合には、ビッサムを含む取引所に対して立ち入り検査を行う」と発表した。
ビッサムのチャートによれば、ビットコイン価格は2月6日夕方に一時17%下落し、8,110万ウォン(約5万5,300ドル、約869万7,000円)まで下げた。その後持ち直し、直近では1億450万ウォン(約7万1,300ドル、約1,120万7,000円)で取引されている。
なおビッサムは、韓国の暗号資産市場で最大手のアップビット(Upbit)に次ぐ規模の取引所である。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
South Korean crypto firm accidentally sends $44 billion in bitcoins to users
(Reporting by Hyunjoo Jin; Editing by Sam Holmes and William Mallard)
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters