イーサマシン、イーサリザーブとダイナミクスの合併関連で米SECにS-4非公開提出

イーサマシンがSECに S-4を非公開提出

イーサリアム(Ethereum)関連事業を展開予定のイーサマシン(Ether Machine)が、米SEC(米証券取引委員会)に「フォームS-4(Form S-4)」の非公開登録届出書を提出したと9月16日に発表した。

今回提出された届出書は、米ナスダック(Nasdaq)上場企業ダイナミクスコーポレーション(Dynamix Corporation:以下、ダイナミクス)および、イーサリアムのトレジャリー(財務資産)戦略採用の新ベンチャーであるイーサリザーブ(Ether Reserve)との合併に関するものだ。

イーサマシン共同創業者兼会長アンドリュー・キーズ(Andrew Keys)氏は、届出書について「フォームS-4の提出は、当社がイーサリアム関連の上場企業となるための重要なステップです」と発表にてコメントした。

届出書には、ダイナミクス株主による臨時総会や、合併に伴う証券発行に関する内容が含まれているとのこと。合併完了には、ダイナミクス株主の承認を含む通常の条件が必要になるという。なお、この合併計画は7月21日に公表されていた。

合併完了後に設立予定のイーサマシンは、ステーキングやリステーキング、リスク管理されたDeFi(分散型金融)への参加を通じてイーサリアム建てのリターンを生成・最適化するとのこと。

さらに、エンタープライズやDAO(自律分散型組織)、イーサリアムネイティブの開発者に向けて、イーサリアムのコンセンサスやブロックスペース(取引処理枠)へのアクセスを提供するインフラソリューションの展開を計画しているとのことだ。

なおイーサマシンは9月2日、ブロックチェーンズ(Blockchains)創業者ジェフリー・バーンズ(Jeffrey Berns)氏から、当時約​6億5,400万ドル(967億円)相当の15万ETHを調達している。この調達により、同社のイーサリアム総保有数は49万5,362ETHとなった。

オンチェーン分析プラットフォーム「SER(ストラテジックETHリザーブ)」によれば、イーサマシンは現在、ビットマインイマージョンテクノロジーズ(BitMine Immersion Technologies)およびシャープリンクゲーミング(SharpLink Gaming)に次いで、世界で3番目に大きなイーサリアム保有企業だ。

参考:イーサマシンSER
画像:iStocks/LuckyStep48

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一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
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