東京都が「カーボンクレジットマーケット」運用へ、イーサリアムのプライベート版を活用で

東京都が「カーボンクレジットマーケット」運用へ

東京都産業労働局が、「東京都カーボンクレジットマーケット」の運用開始予定を3月21日に発表した。

「東京都カーボンクレジットマーケット」は、中小企業等が国内外のカーボンクレジットを容易に取引できる、都独自のシステムとのこと。

なお同システムにはブロックチェーンが活用されている。「あたらしい経済」編集部が東京都産業労働局へ取材したところ、、同システムの採用ブロックチェーンはイーサリアム(Ethereum)のプライベート版とのこと。開発事業者は、CO2排出量可視化・削減サービスプラットフォーム「e-dash」の開発・運営を行うe-dash(イーダッシュ)社。なお同社の株主は、三井物産およびみずほイノベーション・フロンティアだ。

発表によると「東京都カーボンクレジットマーケット」の主な特徴は、ブロックチェーン技術の活用により、トークン化してクレジットを渡すことも可能とするとともに、取引履歴を暗号化し、不正や改ざんを防止するとのこと。

またカーボンクレジットの認証機関ごとに必要な口座開設が不要であり、トークンの二次流通(システムへの再出品)も可能ということだ。

利用対象者は国内の法人および任意団体。取扱クレジットはJ-クレジットと海外のボランタリークレジット。運用開始は3月25日10:00となっており、現在はシステムの運用開始に先立ち、利用登録を参加登録用フォームから受け付けている。

参考:産業労働局
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

カルシ、米国向けにセイネイティブの「SEI」と「USDC」入出金に対応

米予測市場プラットフォームのカルシ(Kalshi)で、レイヤー1ブロックチェーン「セイ(Sei)」のネイティブトークンSEIおよび同ネットワーク上の米ドル建てステーブルコインUSDCの入出金が可能になり、同資産を用いたイベント契約取引の資金移動ができるようになった。Xより12月3日に発表されている

シタデル・セキュリティーズ、トークン化証券とDeFiに取引所・証券会社規制の適用を提言。業界側から反発の声も

米大手マーケットメイカーのシタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)が、トークン化された米国株式を取り扱うDeFi(分散型金融)プロトコルに対しても、取引所およびブローカー・ディーラーとしての規制を適用すべきだとする意見書を米証券取引委員会(SEC)に12月2日に提出した