グレースケール、「ドージコイン(DOGE)」の投資信託を提供開始

グレースケールがDOGEの投資信託を提供開始

暗号資産(仮想通貨)運用会社のグレースケール・インベストメンツ(Grayscale Investments)が、暗号資産ドージコイン(DOGE)の投資信託の提供開始を1月31日に発表した。

DOGEは、ネットミームの「ドージ」をモチーフに誕生したミームコイン。時価総額が最も高いミームコインとして有名であり、暗号資産全体でも時価総額は約5.7兆円で8位となっている(2/3 コインマーケットキャップ調べ)。

今回グレースケールが提供開始したのは、DOGEに投資する「Grayscale Dogecoin Trust」だ。ベンチマークインデックス(指数)は「CoinDesk Dogecoin Reference Rate」となっている。

また「Grayscale Dogecoin Trust」の1月31日時点の1株当たりの純資産価値(NAV)は、9.77ドルである。

発表によると同銘柄は、適格投資家および認定機関投資家向けに提供される。資格の無い個人投資家は販売対象外だ。なお適格投資家は個人だと年間20万ドル以上の収入、もしくは配偶者またはその同等の者を有している場合は年間30万ドル以上、もしくは100万ドル以上の純資産保有等が条件となる。また事業体としては500万ドル以上の流動資産か、実質の事業所有者の全員が適格投資家である必要がある。

グレースケールでは、単一の暗号資産に投資する信託を今回の「Grayscale Dogecoin Trust」を含め、合計で23銘柄取り扱っている。直近では昨年12月に暗号資産ライドダオ:Lido DAO(LDO)に投資する「Grayscale Lido DAO Trust」とオプティミズム:Optimism(OP)に投資する「Grayscale Optimism Trust」が提供開始されている。

また同社は、その他にもDeFi(分散型金融)や分散型AIの複数銘柄に投資するバスケット型の製品も取り扱っている。

なおグレイスケールは、米国でも提供されているビットコインとイーサリアムの現物ETF(上場投資信託)、およびそれらの低額版のETF4銘柄も提供している。

その他グレースケールは昨年12月にソラナ(SOL)の現物ETFの申請書とXRPの投資信託をXRP現物ETFへ転換するための申請書を米SEC(証券取引委員会)へ提出している。

また先日1月30日には、ビットコインマイニングおよび関連するエコシステムをサポートする企業に投資するETF「Grayscale Bitcoin Miners ETF」も立ち上げられている。

 参考:グレースケールグレースケール製品一覧
画像:iStocks/Cemile-Bingol

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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