KPMGがブロックチェーンベースのトレーサビリティシステムをオーストラリアと中国と日本でローンチ、アリペイとFinablrがパートナーシップ提携などのブロックチェーン・仮想通貨ニュース解説

ラジオ「あたらしい経済ニュース」では、ブロックチェーン・仮想通貨・トークンエコノミーについての最新ニュースの解説を編集部メンバーが平日毎日ラジオ音声でお届けします。またニュースの要点をまとめたトピックスも掲載していますので、ぜひとも1日のニュースのチェックにご活用ください(ラジオの再生はページ下部参照)。

KPMGがブロックチェーンベースのトレーサビリティシステムをオーストラリア、中国、日本でローンチ

・監査法人であるKPMGがブロックチェーンベースのトレーサビリティシステムをオーストラリア、中国、日本でローンチしたことを、Ledger Insightが明らかにした

・このシステムの名称はKPMG Origins。このシステムはブロックチェーン、モノのインターネット(IoT)センサー、データおよび分析ツールを活用して、多くの業界に透明性と追跡可能性を提供する

・実際に、KPMGのソリューションを試用している組織には、オーストラリアのサトウキビ生産者の団体であるカングロウワーズ(CANEGROWERS)、オーストラリアの食品輸出業者サンライス(SunRice)、ブドウ園のミッシェル・ワインズ(Mitchell Wines)などが存在する

・KPMGオーストラリアの顧問兼パートナーのケン・レイド(Ken Reid)氏は「農業から金融サービスまで、サプライチェーンエコシステムの複雑さは、運用リスク、和解の課題、および安全性の懸念を生み出します。そしてKPMG Originsの目標は、データとプロセスの独立したサードパーティによる検証と認証を提供することにより、これらの問題を解決することです」とLedeger Insightの取材に答えている

アリペイと外国為替グローバルプラットフォームであるFinablrがパートナーシップ提携

・アリペイ(Alipay)と外国為替のグローバルプラットフォームであるフィナブル(Finablr)が包括的なサービスを世界中の消費者に提供するためのクロスボーダー送金システムのグローバルパートナーシップを締結したことを発表

・この提携により、アリペイのユーザーは、フィナブル(Finablr)の170か国以上とのタッチポイントであるXpress Money、Travelex、Unimoni、UAE Exchangeなどのブランドを通じて送金にシームレスにアクセスできるようになった

・第1フェーズであった、フィナブル(Finablr)プラットフォームとアント・フィナンシャル(Ant Financial)の送金システムの統合に成功。そしてフィナブル(Finablr)のグローバルネットワークを通じてシームレスな送金を促進した。 この提携は、アリペイのグローバルeウォレットパートナーを含むアントフィナンシャル(Ant Financial)のエコシステム送金ネットワークへの送金サービスの拡張を検討しているとのこと

・フィナブル(Finablr)のグループCEO、プロモス・マンガット(Promoth Manghat)氏は「成長するパートナーにアリペイ(Alipay)を迎え入れることを嬉しく思います。 私たちは共に、国境を越えた支払いニーズへのアクセスと利便性を強化することで、数十億人の消費者の経済的願望を強化することを目指しています。 私たちは補完的な能力の上に構築し続け、さらなる機会でアリペイ(Alipay)と協力することを楽しみにしています。」とコメント

・アリペイのグローバル送金ビジネストップであるクララ・シィ(Clara Shi)氏は「世界中のより多くの人々に利益をもたらすために、当社のテクノロジーを適用する新しい方法を模索し続けているため、グローバル送金のためにフィナブル(Finablr)と提携できることを嬉しく思います。たとえば現在アリペイ(Alipay)が開発したブロックチェーンテクノロジーを使用して、eウォレットパートナーであるAlipayHKとGCashの間でブロックチェーン送金サービスを開始し、香港とフィリピン間の24時間のリアルタイム転送を提供しています」とコメントしている

BiiLabsがYallvendと協業し、スマート自動販売機のモバイル決済システムにブロックチェーンを活用したデジタルIDを採用

・ブロックチェーン企業BiiLabsが、スマート自動販売機の開発を手がけるYallvendと協業したことを発表

・この協業により、スマート自動販売機のモバイル決済システムに、非中央集権型のデジタルID「Decentralized Identifiers(DIDs)システム」が組み込まれる。なお同システムはブロックチェーンIOTA Tangleが活用されている

・BiiLabsは、台湾のIOTAブロックチェーンを活用する企業で、ブロックチェーンの社会適用を促進する国際標準化組織「INATBA」に加盟している ・DIDsシステムによって、安全で信頼性の高いID認証が可能となり、年齢制限付き商品の自動販売機での販売が可能になるとのこと

・Yallvendの開発したスマート自動販売機はモバイル決済が可能で、モバイル決済システムとBiiLabsの開発するID認証システムを統合する事で、ユーザーは商品購買時に自分のスマートフォンを用いた本人認証が可能になる

・DIDsシステム上では、各ユーザーの署名付きシリアル番号が生成され、決済確定前にタイムスタンプ付き領収書を生成し、改ざん不可能なID・日時・位置情報データを自動販売機に送信がされるとのこと ・同機能は、従来の自動販売機の既存システムを再設計する事なく導入する事が可能とのこと

・YallvendのCEOであるDuncan Huang氏は、「各国の政府は、タバコやアルコール等、法規制の対象となる商品を自動販売機で販売する際の、新たなID認証システムを求めています。しかしながら、IDカードや身分証は各国で異なるため、今までベンダーが開発に多くの投資を行っても、各国の法規制を全てフォローする事は不可能でした。BiiLabsの開発するDIDsシステムを統合する事で、これらの課題をクリアする事ができます。このシステムはベンダーのコストを最小限にしつつ、また各国で互換性のあるID認証を可能にするのです」とコメントしている

クリプトゲームスがコインチェックとコラボキャンペーン実施

・クリプトゲームス株式会社が、同社運営のブロックチェーンゲーム「Crypto Spells」において、コインチェック株式会社が運営する仮想通貨取引サービス「Coincheck」とのコラボキャンペーンを実施することを発表

・Coincheck及びCrypto Spellsユーザーのうち、参加条件を満たした全ユーザーに「Crypto Spells」で使用できるデジタルトレーディングカード「クリスマス スノーマン(シルバー)」がプレゼントされ、さらに抽選で30名に「クリスマス スノーマン(ゴールド)」がプレゼントされるとのこと

・参加条件は、キャンペーン期間内にCrypto Spellsを開始しているユーザーで、CoincheckからCrypto Spellsで使用しているウォレットアドレスにETHを入金し、0.1ETH以上のCrypto Spells内通貨であるSPLを購入し、申請フォームより(コインチェックユーザーID、クリスペユーザーID)を申請をしたユーザーが対象となる

・なおキャンペーン期間は、12月1日12:00~12月31日12:00となっている

・またキャンペーンツイートをリツイートしたクリスペユーザーに対し、抽選で20名にAmazonギフト券2000円分がプレゼントされる

 

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この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

「あたらしい経済」 はブロックチェーン、暗号通貨などweb3特化した、幻冬舎が運営する2018年創刊のメディアです。出版社だからこその取材力と編集クオリティで、ニュースやインタビュー・コラムなどのテキスト記事に加え、ポッドキャストやYouTube、イベント、書籍出版など様々な情報発信をしています。また企業向けにWeb3に関するコンサルティングや、社内研修、コンテンツ制作サポートなども提供。さらに企業向けコミュニティ「Web3 Business Hub」の運営(Kudasaiと共同運営)しています。

これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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