リップル社、トロントに技術拠点開設へ

リップル社、トロントに技術拠点開設へ

リップル(Ripple)社が、技術開発拠点としてカナダのトロントにオフィスを構えることが分かった。

発表によると、まずトロントオフィスでは、50名のエンジニアを雇用し、将来的には応用機械学習科学者、データサイエンティスト、プロダクトマネージャーを含む数百名のブロックチェーンソフトウェアエンジニアを雇用していく方針とのこと。

同業他社がレイオフや採用のストップを発表する中で、リップル社は同社の重要優先事項が「今後何年にもわたって私たちの革新と顧客サービスに貢献する世界レベルの人材を迎え入れることにある」と説明している。

なおリップル社は、2021年にマイアミやダブリンなどの主要都市に新しいオフィスを開設し、2022年には世界中で数百人を雇用する計画があるとのことだ。

また既にリップル社は、大学ブロックチェーン研究イニシアチブ(UBRI)を通じて、ウォータールー大学やトロント・メトロポリタン大学などの一流大学やカレッジと協力しているとのことで、トロントのコミュニティと強い結びつきを持っていると述べている。

リップル社CEOのブラッド・ガーリングハウス(Brad Garlinghouse)氏は、次のようにコメントしている。

「暗号資産とブロックチェーンは、エンジニアが難しい問題に取り組むための素晴らしい機会を提供し、これらのソリューションが世界中の価値の移動に影響を与える可能性を秘めています。ほぼすべての金融機関が、将来のグローバルな金融システムを支えるこの技術を活用するために、暗号資産化の戦略を打ち出しています。暗号資産は働く上で最もスリリングな業界の1つであり、人材が技術系の既存企業や伝統的な金融を離れ、この領域に参入しているのは当然のことです。私たちは、トロントに初めてオフィスを構え、世界的にプレゼンスを拡大することで、ビジネスのスケールアップと投資を続けています」

トロント市長のジョン・トーリ(John Tory)氏は、次のようにコメントしている。

「リップル社がトロントに根を下ろし、高度に熟練した技術者、活気あるエコシステム、競争力のある経済的優位性から恩恵を受けることができると確信しているので、私は感激しています。リップル社の世界的に有名な革新的技術と先手必勝の姿勢は、トロントの多様で起業家精神に溢れ、献身的な精神に完璧にフィットすることでしょう」

参考:Ripple
images:iStocks/Максим-Ивасюк・diegograndi
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/19話題】アプトスラボが金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ、バイナンスが違約金支払いインド再参入かなど

アプトスラボ、マイクロソフト・SKテレコム・ボスコンらと提携。金融機関向けプラットフォーム「Aptos Ascend」構築へ、バイナンス、約3億円の違約金を支払いインド再参入か=報道、バイナンスがドバイでVASPライセンス取得、個人投資家にもサービス提供可能に、バイナンス、トークンローンチプラットフォーム「Megadrop」公開。「BounceBit(BB)」取扱へ、イーサリアムのモバイルOS開発「ethOS」、web3スマホ「ethOS phone」発売開始、米クラーケン、独自開発のセルフカストディウォレット「Kraken Wallet」リリース、OKX、レイヤー2ブロックチェーン「X Layer」ローンチ