フジテレビ主宰アイドルフェス「TIF」、GaudiyらのNFT活用コミュニティサービス採用

「TOKYO IDOL FESTIVAL」がNFTとブロックチェーン活用のコミュニティサービス採用

フジテレビ主宰のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF:ティフ)」で、NFTとブロックチェーンを活用したコミュニティサービス「TIFコミュニティ」が採用されることが9月28日分かった。TIFは10月1日から3日まで開催されるフェスで、AKBグループや坂道シリーズ、でんぱ組.inc、BiSHなど、その他多くのアイドルが出演する予定となっている。

そして今回のフェスで採用された「TIFコミュニティ」は、国内でブロックチェーンコミュニティサービスを展開する株式会社Gaudiy(ガウディ)とソニー・ミュージックエンタテインメントの協業により提供されるサービスだ。

具体的に「TIFコミュニティ」は、「TIFに集うアイドルとファンをつなぐ参加型コミュニティサービス」として、オンラインチケットの購入やライブ配信視聴に加え、イベントの情報収集、企画の発信や参加、アイドルグループごとのファンコミュニティの構築などができるという。

なおオンライン配信チケットはNFTにて提供されるとのことで、このNFTチケットの所有者はオンラインLIVEサイン会への参加権利が得られるとのことだ。

またアイドルの投票企画により決定した賞ごとに、記念のNFTも配布されるとのこと。このNFTは「TIFコミュニティ」におけるファン共創のガバナンス(投票権)としても活用されるとのことだ。

また「TIFコミュニティ」を通して、ファン活動の思い出や記録を保存し個人に紐づける分散型ID「TIF ID」の提供も行われるようだ。

Gaudiyは昨年10月より、週刊少年ジャンプで連載されていた人気漫画『約束のネバーランド』のブロックチェーンを活用したコミュニティサービスの提供を行っており、7月17日から開催されている体験ミュージアム「『約束のネバーランド』GF(グレイス=フィールド)ハウス脱獄編」にて来場者限定のNFT配布も行っている。

「あたらしい経済」がGaudiyに取材をしたところ、今回の「TIFコミュニティ」で配布するNFTなどには『約束のネバーランド』の際と同様にエンタープライズ向けブロックチェーンである「Quorum(クオーラム)」のプライベートチェーンが採用されているとのこと。

また「TIFコミュニティ」で配布されたNFTは、現時点ではコミュニティ外のマーケットプレイスなどへ出庫ができないとのことだが、今後外部への出庫も対応するとのことだ。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」は代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。 なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

関連ニュース

Gaudiy(ガウディ)がソニー・ミュージックエンタテインメントと業務提携

Gaudiy(ガウディ)とMantra(マントラ)がブロックチェーンを活用したマンガAI翻訳システムを共同開発

Gaudiy(ガウディ)が人気漫画『約束のネバーランド』のブロックチェーンを活用したコミュニティサービス提供開始

【取材レポ】どんな限定NFTがもらえる?『約束のネバーランド』体験ミュージアムに潜入

デザイン:一本寿和
images:iStocks/Arkadiusz-Warguła

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【7/26話題】メタプラネットが「Bitcoin Magazine Japan」の独占運営権、ビットフライヤーがFTX Japanの買収完了など(音声ニュース)

メタプラネット、「Bitcoin Magazine」日本版の独占ライセンス取得、SBI、フランクリン・テンプルトンと日本での共同出資会社設立を正式発表、ビットフライヤー、FTX Japanの買収完了、「Jito」、ステーキングプラットフォーム「ジトリステーキング」のコード公開、英FCAがコインベース傘下のCBPLに強制執行、約450万ドルの罰金課す、米ジャージーシティ、年金基金をビットコインETFに投資へ、マイニングの米マラソンデジタルが1億ドル相当のビットコイン購入、完全HODL戦略を採用、クロスチェーンプロトコル「deBridge」、ガバナンストークンDBR発行へ

Sponsored

【7/25話題】SBIが「ビットコイン現物ETF」取り扱い準備か、DEAと東京電力らがDePINの「ピクトレ」を東京で実証試験へなど(音声ニュース)

SBIがビットコイン現物ETF取り扱い準備か=報道、DEAと東京電力らがDePINコンテンツ「ピクトレ」、東京都の3区で実証試験へ、京東コインリンク科技、香港ドルにペッグのステーブルコイン発行予定と発表、フェラーリが暗号資産決済システムを欧州にも拡大、米国での導入に続き、NTTデジタルとマツモト、卒業アルバムにブロックチェーン活用へ、タイ、デジタル資産配布の登録受付を8月1日から開始。デジタルウォレット政策一環で、農産業のRWAマーケットプレイス「Agridex」、ソラナ上で初の農業取引を決済=報道