マネックスがコインチェックの21年3月期決算を開示、営業利益は102億円(マネックス広報担当者コメントあり)

マネックスがコインチェックの21年3月期決算を開示、営業利益は102億円

マネックス株式会社がクリプトアセット事業セグメントであるコインチェック株式会社の2021年3月期決算を開示した。マネックスグループ全体の顧客預かり資産は6.4兆円に到達している。

開示資料によると、クリプトアセット事業セグメント、米国セグメント、日本セグメントの主要3セグメントが収益を押し上げ、連結税引前利益は前期比5倍強に増加した。

クリプトアセット事業セグメントの営業利益は102億円、税引前利益は66億円となった。税引前利益は前四半期比2.7倍。

そして12ヶ月累計のEBITDAは141億円となり、前期比に比べ133億円の増加した。(EBITDA:Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略。税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益のこと)。

クリプトアセット事業セグメントの12ヶ月間の費用増減分析では「暗号資産市場の活況を受け第4四半期にテレビCMを開始。機動的なマーケティング施策により広告宣伝費が増加。業績連動賞与の増加で人件費が増加」が説明されている。

クリプトアセット事業セグメントのの前四半期比による費用増減分析では「暗号資産市場の活況を受けテレビCMを開始するなど、機動的なマーケティング施策により広告宣伝費は大幅に増加。新規口座申し込みの増加による人員の増強や業績連動賞与が増え人件費が増加」が説明されている。

クリプトアセット事業セグメントの前四半期比による収益増減分析では「市場活況とテレビCM等のマーケティング施策により口座数が大幅に増加。販売所売買代金は前四半期比3倍となり、大幅増収」が説明されている。

コインチェックの現状として「アプリダウンロード数372万(前期末比85万増)、本人確認済口座数120万口座(前期末比28%増、取扱通貨数16通貨」が説明されている。そして2021年3月期の営業利益率は72%となっていて、市場活況時に利益を大きく伸ばすとともに、相場低迷時においても利益を確保できる体制が構築できたとのことだ。

Coincheck NFT(β版)は提供開始から約1週間で利用登録者数は1.2万人になったとのこと。またIEOのリリースはNFT市場の活況を踏まえて、延期し、2021年度内の提供開始を目指すようだ。

あたらしい経済編集部はマネックス広報担当者へ取材を行った。

マネックス広報担当者へ取材

-DeFiプロジェクト「LUNA」への投資実現益が11億円と記載されていますが、どのような目的でDeFiプロジェクトへ投資を行ったのでしょうか?

マネックスグループでは、第二の創業を掲げ、ブロックチェーンや暗号資産領域に黎明期から注目し、マネックスグループおよびマネックスベンチャーズからそれらの領域へ積極的に投資しています。

その一環として、2018年頃に、海外のDeFiプロジェクトにR&Dを目的として投資いたしました。

参考:マネックス

(images:iStocks/champc・artsstock)

この記事の著者・インタビューイ

あたらしい経済 編集部

ブロックチェーン、仮想通貨(暗号通貨)、トークンエコノミー、評価経済、シェアリングエコノミーなどの「あたらしい経済」をテーマにしたWEBメディアです。「あたらしい経済」モデルやそこでの稼ぎ方、そこで未来を切り開く人々のエピソード、あたらしい時代における働き方や学ぶべきことなどを、紹介します。これから「あたらしい経済」時代を迎える すべての個人 に、新時代をサバイバルするための武器を提供する、全くあたらしいWEBメディア・プロジェクトです。

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