米39州の銀行協会、業界所有のブロックチェーン網構築へ。「BankChain Alliance」設立

トークン化預金やステーブルコインなどに対応へ

米国39州の銀行協会が共同で、銀行業界が所有・設計・統治するブロックチェーンネットワークの構築を目指す組織「バンクチェーン・アライアンス(BankChain Alliance)」の設立を8月25日に発表した。

バンクチェーン・アライアンスは、全米のあらゆる規模の金融機関が、顧客に安全でモダンな銀行サービスを提供できるようにすることを目的とした取り組みだ。

今回の取り組みは、州銀行協会による連携として最大規模のものの一つだという。共通のブロックチェーン基盤上に、銀行業界が所有・設計・統治するネットワークを構築する。

参加金融機関は、規制基準やセキュリティ、顧客からの信頼を維持しながら、新たな銀行サービスを提供できるようになるという。具体的なユースケースとして、スマート決済ツール、トークン化預金、ステーブルコイン、自動清算などが挙げられている。

バンクチェーン・アライアンスの暫定議長で、フロリダ銀行協会(Florida Bankers Association)の会長兼CEOを務めるキャシー・クラニンガー(Kathy Kraninger)氏は、今回の取り組みについて、規模を問わずすべての銀行が自らの将来を築くためのものだと説明した。

またクラニンガー氏は、数千の銀行を代表する前例のない連携を通じ、安全で規制に準拠した「業界による業界のためのネットワーク」を構築していると説明。地方や都市、地域を問わず、全米のコミュニティで金融機関が引き続き安全かつ効率的に顧客へサービスを提供できるようにするとの考えを示した。

現在バンクチェーン・アライアンスは、技術パートナー選定に向けたプロセスを進めており、2027年のローンチを目指している。

また同ネットワークは、他のネットワークとの相互運用性を備える予定で、全米の銀行に所有者としての参加を呼びかけるとしている。

参加する州銀行協会は合計で数千の金融機関を代表しており、これらの金融機関は全米で数百万人の消費者や企業、コミュニティにサービスを提供している。なお公式サイトによると、現時点でアライアンスに参加しているのは州銀行協会であり、各協会が代表する銀行が個別に参加を確約したわけではない。

各協会はそれぞれ異なる市場に対応しているものの、今回の取り組みには「銀行業の未来は業界が協働して構築し、業界自身が統治し、あらゆる規模の金融機関がアクセスできるものであるべき」との共通のビジョンが反映されているという。

参加する州銀行協会は、アラバマ、アーカンソー、コネチカット、デラウェア、フロリダ、ジョージア、ハワイ、アイダホ、インディアナ、アイオワ、カンザス、メイン、メリーランド、マサチューセッツ、ミシガン、ミネソタ、ミシシッピ、ミズーリ、ネブラスカ、ネバダ、ニューハンプシャー、ニュージャージー、ノースカロライナ、ノースダコタ、オハイオ、オクラホマ、オレゴン、ペンシルベニア、ロードアイランド、サウスカロライナ、サウスダコタ、テネシー、テキサス、ユタ、バーモント、バージニア、ワシントン、ウィスコンシン、ワイオミングの39州となっている。

参考:発表
画像:PIXTA

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この記事の著者・インタビューイ

髙橋知里

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

「あたらしい経済」編集部 記者・編集者

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