デジタルプラットフォーマー、XRPL活用のRWA取引基盤を実証。グリーン電力証書をオンチェーン化

グリーン電力のデジタル証書を発行・流通へ

デジタルプラットフォーマー(Digital Platformer)が、XRPレジャー(XRP Ledger:XRPL)を活用したRWA(現実資産)取引プラットフォームの実証実験を開始したと6月3日に発表した。

同実証では、第一弾ユースケースとして、グリーン電力に対応するデジタル証書の発行および取引履歴をブロックチェーン上に記録する取り組みを実施するとのこと。

同プラットフォームは、現実世界に存在する資産情報や権利をブロックチェーン上で管理し、グローバルな取引やオンチェーンファイナンスとの連携を可能にする仕組みだという。基盤チェーンにはXRPLを採用し、個別のRWAに紐づくトークンの発行・流通機能を構築することで、多様な資産のデジタル流通に対応可能なプラットフォームの実現を目指すという。

今回の実証では、XRPL上のトークン規格「マルチパーパストークン(Multi-Purpose Token:MPT)」機能を活用するとのこと。MPTは、単一のトークンID配下で複数数量を管理できる規格であり、本実証ではグリーン電力に対応するデジタル証書を発行し、その電力量をMPT残高として表現するという。これにより、従来よりも細かな粒度での発行・流通制御が可能になるとのこと。

また、発電時刻、発電種別、発電地域などの属性情報をメタデータとしてオンチェーン上で紐付けることで、電力由来情報の透明性とトレーサビリティ向上を図るという。

デジタルプラットフォーマーは今回、アイ・グリッド・ソリューションズ(i GRID SOLUTIONS)と連携する。アイ・グリッド・ソリューションズは分散型の再生可能エネルギーを集約・循環させ、企業や自治体向けにGXソリューション事業やエナジートレーディング事業を展開する企業。同社は屋根上太陽光のPPAサービスを手がけており、2026年4月末時点で累計1,422施設、発電容量約360MWの太陽光発電所を開発している。

今回の実証では、アイ・グリッド・ソリューションズが全国各地で展開する太陽光発電設備から生み出される電力を30分単位で区切り、その発電量を期限付きデジタル証書としてブロックチェーン上に記録するとのこと。

同取り組みでは、証書の発行単位を短時間化し、さらに有効期限を設けることで、発電と消費のタイミングをより高い精度で紐づける仕組みの実現を目指す。これにより、実際の電力利用に即した環境価値の流通を促進し、従来型の証書と比較して実需との整合性を高めた新たな運用モデルを検証するとのことだ。

なお同実証では、慶應義塾大学未来光ネットワークオープン研究センターをアドバイザーとして迎え、電力分野に関する専門的知見のもとで取り組みを推進するという。

デジタルプラットフォーマーは今後、同実証を通じてグリーン電力分野におけるRWA活用の有効性を検証するとともに、カーボンクレジット、環境価値、デジタル証券、地域資産など、さまざまなアセット領域への展開を視野に入れるとしている。

参考:プレスリリース
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
副編集長
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事