イーサL2「Base」、初の独立アップグレード「アズール」をメインネットで稼働開始

ベースが独立アップグレード「Azul」をメインネットで稼働

米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース(Coinbase)が開発するイーサリアム(Ethereum)レイヤー2ネットワーク「ベース(Base)」が、ネットワークアップグレード「アズール(Azul)」のメインネット稼働を開始した。公式アカウントから5月29日に発表された。

ベース公式Xアカウントでは、アズールの稼働により「(ベースは)さらに高速かつ安全になった」と説明されている。またベースチームは同投稿で、「これにより、グローバル金融のホームとなる準備が整った」と述べた。

アズールは、ベースにとって初の独立したネットワークアップグレードだ。今年4月にはテストネットで公開されていた。

同アップグレードでは、新たな証明方式「マルチプルーフ(Multiproofs)」が導入された。マルチプルーフは、信頼実行環境(TEE)とゼロ知識証明(ZKP)を組み合わせた仕組みで、セキュリティ向上と出金時間短縮に向けた基盤になるとのことだ。

また今回のアップグレードでは、イーサリアムの実行層における「CLZオペコード(CLZ Opcode)」および「オオサカリプライシング(Osaka Repricings)」への対応も行われた。性能面では、新たなクライアント実装により、ネットワークは最大5,000TPSに対応するという。

ベースチームは4月の発表時点で、アズールについて「ステージ2分散型ロールアップ(Stage 2 Rollup)」に向けた取り組みの一環と位置付けていた。また同チームは、複数の独立した証明システムを併用することで、セキュリティと分散性の強化につながるとしている。

なおベースチームは今年2月、ベースの複数の外部パートナーやリポジトリに依存していた従来構成を見直し、自社運用の統合スタックへ移行する方針を発表していた。アズールは、その方針のもとで実施された初の独立したネットワークアップグレードとなる。

ベースチームは今後について、今年6月末に性能向上を目的としたアップグレード、8月末にユーザー体験の改善を目的としたアップグレードを予定している。また、ネイティブのアカウント抽象化機能の導入も計画されている。

画像:PIXTA

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渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

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