オープンAIがGPT5発表
米オープンAI(OpenAI)が、新たな人工知能(AI)モデル「GPT-5」を8月7日に発表した。対話型の生成AI「チャットGPT(ChatGPT)」のユーザー7億人全員が利用可能になる予定だ。
GPT-5はソフトウエア開発や文章作成、医療・健康関連の質問への回答、ファイナンスといった機能を強化した。
サム・アルトマン(Sam Altman)最高経営責任者(CEO)は記者会見で「GPT-5は、博士号取得者など本格的な専門家に尋ねていると感じられるような当社の主力モデルの1つだ、と私は初めて考えている」と述べた。
オープンAIは7日のデモンストレーションで、書き込まれた指示に基づいてソフトウエアを作成する際にGPT-5がどのように使われるかを披露した。
GPT-5はまた「テストタイム・コンピュート(Test Time Compute)」と呼ばれる機能を搭載する。これによってAIモデルは各質問について「考える」多くの時間が与えられ、踏み込んだ推論や判断が求められる複雑な問題を解決できるようになる。
ただオープンAIを巡っては、こうした開発に費やす巨額の資金を正当化できるほどエンタープライズレベルのユーザーを引き寄せる重大な技術的進展を続けられるかどうかが大きな疑問となっている。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
オープンAIが「GPT─5」発表 ソフト開発や文章機能を強化
画像:Reuters