NFTマーケットプレイス「Blur」がフロントエンド提供終了へ、NFT融資プロトコル「Blend」の新規融資も停止

ブラーのフロントエンド終了、オンチェーンのプロトコルは継続

NFTマーケットプレイス「ブラー(Blur)」の運営チームが、公式サイト「blur.io」のフロントエンドの提供を11月12日に終了すると10月13日に発表した。

同日には、ブラー提供のNFT融資プロトコル「ブレンド(Blend)」の新規融資のマッチングも停止する。ただし、ブラーのマーケットプレイス・プロトコルは引き続きブロックチェーン上で稼働するとのこと。

フロントエンドとは、ユーザーがサービスを操作するためのウェブサイトなどの画面を指す。 一方、マーケットプレイス・プロトコルはブロックチェーン上でNFTの取引を処理する仕組みで、フロントエンドとは独立して稼働する。また、暗号資産(仮想通貨)「BLUR」を通じた、プロトコルによる手数料の徴収を制御する「手数料スイッチ」に関するガバナンス権限も継続するとのこと。

一方、ブレンドはNFTを担保に資金を借りたいユーザーと、資金を貸したいユーザーを結びつける融資プロトコルだ。今回の発表では、既存の借り手に対し、11月12日までに融資を返済するか、債務不履行(デフォルト)となることを容認するよう求めている。また、運営チームは同日以降、ブレンドから資産を引き出すための専用ツールを提供する予定だ。

なお、ブラーの運営チームは今回の発表で、フロントエンドの提供終了やブレンドの新規融資停止の理由を明らかにしていない。

ブラーは2022年に登場したイーサリアム(Ethereum)基盤のNFTマーケットプレイスで、トレーダー向けのトークン配布などを通じて利用を拡大した。2023年にはNFTマーケットプレイス大手「オープンシー(OpenSea)」を取引高で上回るなど、NFT市場で存在感を高めていた。

しかし、その後は取引高が大幅に減少した。データ分析サイト「トークンターミナル(Token Terminal)」のデータを引用した暗号資産メディア「ザ・ブロック(The Block)」によると、ブラーの月間取引高は2023年3月に約14億3,000万ドル(約2,267億円)を記録した一方、2026年3月には700万ドル(約11億円)未満に減少したという。

なお、ブラーの創業者ティシュン・ロケール(Tieshun Roquerre)氏が立ち上げたレイヤー2ネットワーク「ブラスト(Blast)」の運営チームも、10月2日にネットワークの終了を発表している。ブラストはブラーと同じ中核チームによって開発されており、運営チームはネットワークの維持費用が収益を上回り、経済的な持続可能性を確保する見通しが立たないことを終了理由として説明している。

ブラストの運営チームはユーザーに対し、10月26日までに通常のインターフェースを通じて資産をイーサリアムのメインネットへ引き出すよう求めている。同日以降も引き出しは可能だが、イーサリアム上のブリッジコントラクトを直接操作する必要があるとのことだ。

参考:ザ・ブロック
画像:PIXTA

関連ニュース

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

渡邉洋輔

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

「あたらしい経済」編集部 記者
ブロックチェーンおよびデジタル資産分野を専門とし情報発信を行っている。オンチェーンデータや流動性構造など、市場設計の観点からのリサーチにも取り組んでいる。

合わせて読みたい記事

【10/14話題】レジャーの不正部品による復元フレーズ窃取の手口公表、メタプラネットがユーロ円建て転換社債を初発行へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored